個展では60〜80年代の初期〜中期作品を中心に、近年の展覧会でも見ることができなかった貴重な作品など約30点を展示予定。 COURTESY OF STUDIO NADA
モダンで独創的な灘本ワールドを心ゆくまで堪能できる展覧会。
COURTESY OF STUDIO NADA
 この夏、日本のイラストレーター界の礎を築いた灘本唯人(なだもとただひと)が世を去った。神戸市に生まれ、1956年に山陽電鉄宣伝部で宣伝ポスターを描き始めてから、約60年にわたって活動。広告、コンサートや舞台のポスターなど仕事の幅は広く、代表的な美人画は多くの人に愛された。最も印象的なのは書籍の装画や挿画だ。特に1970〜80年代に出版された田辺聖子の本では、内容と結びついたような軽妙洒脱で粋、かつユーモラスな装画にうならされた。デフォルメされた女性の表情に浮かぶのは、主人公の抱えた厄介な恋の悲哀か。関西出身のふたりの息の合った仕事だ。8月には作品集『灘本唯人 にんげんもよう』(玄光社)が上梓、この12月には優れた画業を称えて、集大成の展覧会が東京で予定されている。


『MY FAVORITE 灘本唯人のにんげんもよう展』
開催期間:12月15日(木)〜26日(月)
住所:東京都新宿区新宿1-6-5
HCLアートフォトギャラリー新宿御苑
時間:10:00〜19:00
電話番号:03-3226-958
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