実は、外に出るよりも家にいることを好むというヒグチ。移動することからインスピレーションを受け取るタイプではなく、描きたいものはすでに心のうちにあるのだという。遠くの、手の届かない何かに対して思いを馳せ、それを描くことで、彼女の知的欲求は満たされるのだ。「クリエイティビティを刺激するものは?」という問いへの答えは、彼女自身なのかもしれない。



PHOTOGRAPH BY SHIN SUZUKI

金沢の靴作家、立野千重が手がける靴はヒグチの宝物。浅草やロンドンで古典的な製法を学び、ブランドを立ち上げる。「足をきちんと細部まで採寸するのが印象的」(現在はセミオーダー制)




COURTESY OF THE ARTIST ©️HIGUCHI YUKO

上段は自身のブランド『ギュスターヴ ヒグチユウコ』によるクッション。「日本のアンティークショップや蚤の市では思わず、脳みそや心臓などの人体模型を探してしまいます」



COURTESY OF THE ARTIST ©️HIGUCHI YUKO

愛猫は13歳の雄猫・ボリス。幼い頃から動物とともにいることが多かったヒグチ。作品や絵本の重要なモチーフとしても登場する。まさに創作の源となる存在。




(写真左)© 2001 MAGNUM MOTION PICTURES,INC. ALL RIGHTS RESERVED

(写真右)©1976 SEDA SPETTACOLI S.P.A.DESIGN AND ARTWORK © 2004 CDE / VIDEA 

『サスペリア〈HDリマスター/パーフェクト・コレクション〉Blu-ray』(6,800円/発売元・ハピネット / 是空・販売元・ハピネット)も影響を受けた作品のひとつ。




COURTESY OF EKINGURA

江戸時代末期から明治にかけて活躍した浮世絵師・弘瀬金蔵。“絵金”の愛称で、高知県で今なお親しまれている。「今年初めて見た芝居絵屏風《菅原伝授手習鑑 寺子屋(よだれくり)》(赤岡町横町二区所蔵)に心打たれました」




COURTESY OF THE ARTIST ©️HIGUCHI YUKO

さまざまなアーティストの作品を購入して活動をサポート。アンティークの牛骨の上には木彫りできのこを制作する作家・小島秋彦による作品がディスプレイされている。




COURTESY OF THE ARTIST ©️HIGUCHI YUKO

人形作家・今井昌代が手がけた「内臓ちゃん」はヒグチが購入した作品。ヒグチの個展でもコラボレーションするなど、お互いに創作意欲を刺激する存在。




COURTESY OF THE ARTIST ©️HIGUCHI YUKO

「日々の生活の中で欠かせないのは花を飾ること」。植物を育てるのは苦手というが、街で目にした生命力を感じさせる花を、探し買い求めてはアトリエに置いている。