BY MIKI HONMA, PHOTOGRAPH BY YUKINORI OKAMURA
ソファの上がもうひとつのリビングになる――。そう語るのは、ポルトローナ・フラウ社の新作ソファ「レットイットビー」のデザインを手がけたロベルト・パロンバだ。同社は1912年創業、世界で最も名高い極上の革張りソファ製造、高級車や客船の内装でも知られる。ペレフラウと呼ばれる独自の上質な革を使った伝統的なアームチェアやソファは世界のセレブリティにも愛用されてきた。
そんなハイブランドが提案する新作は、リビングがコミュニケーションの場として変化した現代の暮らしに合わせたシステムソファだ。ベースとなるのは、座る人の体型を選ばない幅840mmのフラットな座面。しかし、これは始まりの1ピースに過ぎない。住み手の個性に合わせてさまざまな組み合わせが可能なのだ。
両面から座れるシートピースやコーナーソファ、サイドテーブルやアーム収納など、各種のパーツをパズルのように組み合わせていける。するとソファの上が寝そべることのできるリビングになり、読書に没頭できる書斎になり、コーヒーを楽しむカフェになる。そんな可能性を広げるシステムソファなのだ。「Let It Be」――ビートルズの名曲にちなんで“あるがままに”、自由な過ごし方を愛するイタリアンライフの思いが込められている。
問い合わせ先
ポルトローナ・フラウ東京青山
TEL. 03(3400)4321
公式サイト