美術品としての価値も高い、伝統的な“ミルフィオリ技法”を用いた一品。

中心部を浮かばせたデザインに、巧みな職人技が宿る

「オーロラ」¥544,000


 かつて19世紀中ごろ、シドニー=ガブリエル・コレットら文人や芸術家たちを魅了し、フランスやイギリスで一大ムーブメントを起こしたアイテムがある。ヨーロッパ最古のクリスタルメゾンのひとつ、サンルイのペーパーウェイトだ。



 サンルイは1586年創業、ルイ15世から、ルイ9世にちなんだ“聖王ルイ(サンルイ)”の名称を戴くことを許されたフランスのクリスタルメゾン。これまでにグラスやベース、シャンデリアなどの名作を輩出してきたが、特に、その高い職人技から世界中にファンを持つのがペーパーウェイトだ。実際に、卓上サイズのクリスタルオブジェをのぞき込んでみてほしい。そこには精緻なモチーフで構成されたひとつの宇宙が広がっている。


花びらから雄しべに至るまでの細かいモチーフのデコレーションや、ぎっしりと並んだ可憐な小花を思わせる“ミルフィオリ”(「千の花」を意味する代表的な技法)、光を注ぎ込むようなクリスタルのカッティングを、熟練した職人がひとつひとつハンドメイドで仕上げているという。単なる実用品ではない。そのクリスタルのカッティングは、比類ないクラフツマンシップの賜物であり、もはや芸術だ。





(写真左から)

グリーンと白の背景に、

大ぶりのフラワーと赤いテントウ虫が象徴的に映える。

花に配された雌しべなど、繊細な作りも本作の特徴

「天使」¥467,000


サンルイの代表的な2つの技法、

“ミルフィオリ”と“フィリグラン(レース技法)”を組み合わせた、

カラフルな花のブーケ。1976年製の復刻版

「ミルフィオリ」¥778,000


“ミルフィオリ”のペーパーウェイトに、

クリアクリスタルと白のフィリグランによるベースを重ねた一品

「ベース≪ミルフィオリ≫」¥778,000

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF HERMÈS



 この9月8日(金)から19日(火)まで、エルメス銀座店で『サンルイ ペーパーウェイト展 2017』を開催。サンルイのアーカイブから、花や昆虫、海の中の生き物をモチーフにした10種類を限定復刻のうえ、エキシビション形式で販売する。会場には、自然豊かなフランス・サンルイ村のジオラマセットがしつらえられ、その世界観をくまなく体感できるのも魅力だ。本展で、かつての文豪たちがそうしたように、クリスタルの輝きの中に閉じ込められた“美しい技の物語”にどっぷりと浸りたい。




サンルイ ペーパーウェイト展 2017


会場:エルメス銀座店 2階
住所:東京都中央区銀座5-4-1
日時:2017年9月8日(金)〜19日(火)
営業時間:11:00〜20:00(月〜土)、11:00〜19:00(日)



問い合わせ先

エルメスジャポン

TEL. 03(3569)3300






  • 1