今年のアカデミー賞外国語映画賞を競った話題の2作が相次いで登場する。『セールスマン』は、『別離』(’11年)に次いで二度目の同賞受賞となったイランの鬼才アスガル・ファルハーディー監督作だ。主人公は、アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台稽古後、事件に見舞われる俳優夫婦。犯人捜しに躍起となる夫と表沙汰にしたくない妻はすれ違い......。物語に舞台「セールスマンの死」を効果的に組み込みながら、イスラム社会に横たわる相克を浮かび上がらせる見事な語り!



©MEMENTOFILMS PRODUCTION–ASGHAR FARHADI PRODUCTION–ARTE FRANCE CINEMA 2016


『セールスマン』

繊細な伏線が衝撃を呼ぶ、

鬼才ならではのアカデミー賞 外国語映画賞受賞作。

6月10日よりBunkamuraル・シネマほか

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そんな完璧な鬼才作に対し、ドイツ映画『ありがとう、トニ・エルドマン』は、ゆる〜いテンポでじわじわ効いてくる薬効が絶妙で、思わず肩入れしたくなる逸品だ。重要な契約を控えたコンサルタント会社のキャリアウーマンの前に突然、父親が長髪・出っ歯の別人トニ・エルドマンを名乗って現れ――。女性差別を受けつつ男性以上の成果を期待され、心にまとった鎧を脱ぐ間もないビジネスウーマンに共感する人も多いはず。そして笑いを忘れた娘を案じて神出鬼没の親父さんが、笑いと涙をいただきます!



©KOMPLIZEN FILM


『ありがとう、トニ・ エルドマン』

引退表明したジャック・ ニコルソンが父親役に名乗りを上げ

ハリウッド・ リメイクも決定!

6月24日より、シネスイッチ銀座ほか

公式サイト


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