2020年に向け大きく変貌を遂げようとする日本。ひとつのエポックメイキングとなるこの近い未来に向かって、クリエイターたちは何を目指すのか? 革新的な試みに挑む男たちが描く、新しいビジョン

BY JUN ISHIDA, PHOTOGRAPHS BY YASUTOMO EBISU, STYLED BY TAICHI SUMURA

画像: ジャケット ¥130,000、ベスト ¥76,000、シャツ ¥43,000、タイ ¥21,000 ジョルジオ アルマーニ ジャパン(エンポリオ アルマーニ) TEL. 03(6274)7070

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中川龍太郎 / RYUTARO NAKAGAWA
映画監督

『四月の永い夢』で、第39回モスクワ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した中川龍太郎。若き俊英は、学校や誰かのもとで映画を学んだわけではなく、独学で映画製作を身につけたという。いったい、どのような映像体験が創作の源泉となっているのだろうか?

「昭和の特撮ものやスタジオジブリのアニメーションです。子どもの頃は、父が録画していた『ウルトラマン』シリーズを観るのが大好きでした。オリジナルのウルトラマンを創造し、1話から最終話まで題名と怪獣だけ考えたり、架空の監督と脚本家の名前を書き出したり。そういうクリエイティブなのかバカなのかわからない遊びをしていました。映画監督を明らかに意識しはじめたのは、小学生のとき、『もののけ姫』の創作風景を追ったドキュメンタリーを見たとき。『自分の仕事はこういうことなのかな』と直感しました」

 中川は、題名が思いつかないと脚本が進まないという。言葉のイメージを膨らませることで、創造性を掘り下げていくのだろうか。「言語は、時間感覚をつかさどっていると思います。日本語から生まれる物語は、台詞がどうだというレベルを超えて、日本語の生理をもっているのではないかと。だからこそ、いずれは海外の言語とキャストで撮ってみたい。2020年までに実現できればいいですね」

中川龍太郎
1990年神奈川県生まれ。最新作『四月の永い夢』は来年春の上映を目指しクラウドファンディングを募っていたが、このほど目標金額を達成した
公式サイト

HAIR BY KATSUYA KAMO(KAMO HEAD), TEXT BY TOMONARI COTANI

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