この春より待望のメンズ・コレクションをスタート。デビュー・コレクションでは「Members and Non-Members Only」などのユーモア溢れるスローガンを掲げ、ストリートカルチャーを織り交ぜた現代のブリティッシュスタイルが大好評を博した。2シーズン目となる今秋冬は、そのスタンスをぐっとシックな方向に寄せ、仕立てのいいテーラリングや英国の伝統素材を駆使した、小気味のいいルックを展開している。



2017年秋冬メンズ・コレクションのルック写真には、

英国人らしいユーモアがたっぷりとちりばめられている。

ジャケット¥205,000、シャツ¥39,000、パンツ¥75,000、靴¥90,000



 「初めての秋冬のメンズ・コレクションをつくるにあたっては、英国の紳士服の歴史、なかでもサビルロウのスタイルから多くのインスピレーションを得ました。とはいっても、昔ながらのかっちりとしたスタイルをそのまま取り入れるのではなく、現代風のツイスト(ひねり)を入れ、アップデートしています。たとえば、一見クラシックなキャメルのコートにパッチを施してみたり、ダブルブレストのセットアップはコンパクトなシルエットにしてみたり。モッズやスカ、テディボーイ、バイカーなど、さまざまなスタイルに音楽の要素もところどころ入れて、ミックスマッチさせています」



カーディガン¥116,000、セーター¥110,000、パンツ¥78,000、

ニットキャップ¥19,000、靴¥91,000



 いつものチャーミングな語り口でステラ本人が解説してくれたように、端正に仕立てられたテーラードジャケットやディナージャケットなどは、丈のバランスやディテールのギミックにより洗練された表情がプラス。プリントやカラーリングなどプレイフルで明るい表情も冴えている。さらに、ヴィンテージをリファインしたアイテムも要注目で、赤いショールカラーのジャケット(写真下)はポール・マッカートニー、チェックのセットアップ(写真一番上)の足もとに合わせたブーツはジョージ・ハリスンと、レジェンドたちのアーカイブからヒントを得たアイテムも完成度が高い。「私はすごくラッキー。両親が昔の服をたくさん残してくれたので、そこからインスピレーションを得ているものがたくさんあります。ジョージのブーツは、彼の奥さんのオリビア・ハリスンが遺品として取っておいたものを見せてくれたんです。素敵だったので、モダナイズしてコレクションに加えました」



ジャケット¥193,000、カットソー¥41,000、シャツ¥41,000、

パンツ¥78,000、靴¥98,000

(ステラ マッカートニー メンズウェア)

PHOTOGRAPHS; COURTESY OF STELLA McCARTNEY



 さらに、ウィメンズ・コレクションで定評のあるニットウェアも豊富にラインナップ。素材には再生カシミアを使うなど、今やステラ・マッカートニーの代名詞ともなったサステナブルな哲学も貫かれている。「メンズウェアに関しても、私自身がクリエーションするときに常に念頭に置いている『サステナブル』を基本にしています。高いファッション性を保持しながら、社会的な責任を果たせる方法でものづくりをする。その両面をどこかで妥協させるのではなく、どちらも達成しつつ魅力のあるものをつくっていくということ。ウィメンズ・コレクションでやってきたことを、メンズ・コレクションでも実践していきたいのです。ステラ・マッカートニーが描く女性像の、ボーイフレンド、父親、夫、ベストフレンドという関係性が理想。メンズファッションは保守的か、もしくはそれの真逆ということになりがちですけれど、私たちはものづくりのスタンスも含めて、いいバランスをもってやっていきたいと思っています。スタイリッシュでありながらも、極端になりすぎない、確固たる自分のスタイルを持ったシックな男性。“ステラ・マッカートニー マン”はそういう人であってほしいですね」



©JO METSON SCOTT


ステラ・マッカートニー

2001年、自身のブランドを設立。2002年春夏コレクションでデビュー。パルファム、スポーツウェア、2017年春夏よりメンズウェアも手がけ、多彩なコレクションを展開。エシカルなスタンスはデビュー以来一貫しており、その先駆者でもある。



問い合わせ先

ステラ マッカートニー ジャパン

TEL. 03(6427)3507

公式サイト






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