完全受注生産の「お菓子のおせち」(予約は12月13日まで)。

写真の真ん中に映る、白とピンクの外郎が、干支菓子の「戌」


 日本の伝統的な表現方法に「見立て」がある。たとえば、白砂や小石を使って水の流れを表現する枯山水や、箸やキセルのように見せる落語家の扇子。あるものを使って、別のものを想起させる、日本人の想像力が生んだ技法だ。中でも最も身近で親しみやすい「見立て」のひとつは、和菓子だろう。果物を模ったもの、季節の風景を主題にしたものなど、手のひらサイズの小さな甘味から、その時折の豊かな自然の姿を見てとることができる。


 その伝統や趣を重んじながらも、現代の暮らしにフィットする和菓子スタイルを提案するHIGASHIYAは、2018年に向けて「お菓子のおせち」を発売する。和菓子をおせちに「見立て」た限定品だ。黒豆煮や栗金団(くりきんとん)といったおせちの定番甘味から、ごぼうや金柑の蜜煮菓子、鯛をかたどった生落雁(らくがん)まで、おめでたい意味合いを込めた和菓子を12の升箱に詰めて提供する。



12つの桐の升箱。職人が漉き上げた和紙の風呂敷に包まれて販売される

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF HIGASHIYA



 2018年の干支は、戌(いぬ)。古くから安産や子孫繁栄の象徴とされ、いまでも妊娠5ヶ月めの最初の「戌の日」には、安産祈願として腹帯を巻く「帯祝い」の習わしも残る。今回のおせちには、その風習にちなみ、ピンクと白の帯を模した外郎(ういろう)「戌」を干支菓子として収めている。


 また、升箱を包む特製の和紙の風呂敷も、HIGASHIYAならではのこだわりだ。ちなみに、この「包む」は「慎む」という言葉に「見立て」ることもできる。実際、大切な節目の贈りものを白紙で包むのは、無垢で慎ましい気持ちの表現であるという。古来の日本人が“いとおかし”と楽しんだ風情がぎっしりと詰まった「お菓子のおせち」で、新年を慎ましく迎えたい。



お菓子のおせち 

¥21,600

<紅紐の重>

戌(外郎)、寿甘、柿衣、白羊羹、牛蒡蜜煮・蓮根砂糖漬、ひと口果子(特別仕様)

<白紐の重>

花びら羹、鯛の生落雁・金平糖、黒豆煮、栗金団、胡桃の田作り、金柑甘露煮


予約期間:2017年9月28日(木)〜12月13日(水)

※HIGASHIYA GINZA、HIGASHIYA man、HIGASHIYA Online Shopにて予約受付

お渡し:2017年12月31日(日)※店頭および配送



問い合わせ先

HIGASHIYA

TEL. 03(5724)4738

公式サイト






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