タレに3度つけてから焼く「うな重」。

パリッ、ふわふわ、くさみゼロ、よどみない旨み。コースでも単品でも

PHOTOGRAPH BY MIDORI YAMASHITA

「うなぎ、食べに行かない?」———この言葉で瞬く間に心が跳ねる。でも実際は近頃の価格の高騰や、どこか“男の世界”のようなイメージもあり、やや特別な存在……もっと日常的に味わえたら、どんなにうれしいだろう。
 

そんな希望がかなうのが、大人の街・白金台(JR目黒駅から歩いて15分ほど)にある「うなぎ 藤田」。お江戸のファストフードらしく「うな重」(¥2800〜)だけをさっと食べられるのはもちろん、良心的な価格でコース料理を楽しめるのだ。

この「うなぎ 藤田」、本店は静岡県浜松市にあり、使用するうなぎは、すぐそばの浜名湖の養鰻場で“しらすうなぎ”と呼ばれる稚鰻から育てている。さらには、地下150mからくみ上げた井戸水で一週間エサを与えずに泳がせる“活かし込み”を行っているため、くさみがなく、ぐっと身がしまった鰻に育つそう。焼き方に関しても、極限まで和せいろで蒸し、炭火で一気に焼くので、表面はパリッとしながらも身はふっくらふわふわ。つまり関東風と関西風のいいとこ取り。食材も焼き方も浜松流である。