16世紀の面影を残すブラジル、バイーア州の海辺に建つ「ウーシュー・カーサ・ホテル」に、新たにコテージが完成

BY JOHN WOGAN, PHOTOGRAPH BY TUCA REINES, TRANSLATED BY FUJIKO OKAMOTO

画像1: ブラジル、バイーアの
色彩あふれるホテル

 イタリアのファッションブランド「Diesel(ディーゼル)」でクリエイティブ・ディレクターを務めていたウィルバート・ダスは、8年前、ブラジルのバイーア州のトランコーゾ――16世紀の植民地時代の面影を残す海辺の村に「Uxua Casa Hotel(ウーシュー・カーサ・ホテル)」をオープンした。トランコーゾは長きにわたり、南米やヨーロッパの人々から知る人ぞ知るリゾート地として親しまれていたが、ここ「ウーシュー・カーサ・ホテル」は、そのトロピカルで色鮮やかなルックスと落ち着いた雰囲気で、スタイリッシュなアメリカ人のあいだでも評判を呼ぶようになった。

そのホテルに今年9月、3ベッドルームの日あたりのいいコテージがお目見えした。このコテージは11室の客室とは離れた村の広場に、1586年に建てられたサンゴ色の石造りの教会の隣に造られた。

「ここはトランコーゾで最高のロケーションだよ。以前からずっと目をつけていたんだ」と言うウィルバート・ダスが、自分で内装を手がけた。壁は海の泡のようなグリーンとフラミンゴピンク。室内には、サンパウロの前衛アーティスト、ロドリゴ・アルメイダのチェアやベンチ、地元の船大工の作業台をダスがダイニングテーブルに作り替えたもの、ラフィアでできたペンダントライト、インドやアフリカの鮮やかな絹のサリーで作ったカーテンなど、ヴィンテージやカスタムメイドの品々が飾られている。庭には深紅のブーゲンビリアが咲き誇り、バナナとカカオの木が植えられている。ダスによれば、これで自家製のチョコレートを作っているそうだ。

Uxua Casa Hotel(ウーシュー・カーサ・ホテル)
公式サイト

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