1838年、グリニッジ・ビレッジで創業した調剤薬局。その伝統ある処方を現代によみがえらせたスキンケアが日本初上陸

BY JUNKO ASAKA

画像: 001から続く処方のシリアルナンバー。現在までに2000近くのプロダクトが作られている。 COURTESY OF F.G.J

001から続く処方のシリアルナンバー。現在までに2000近くのプロダクトが作られている。
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 昨年3月、阪急うめだ本店内に日本に初のショップがオープンした「シー・オー・ビゲロウ アポセカリー」。“アポセカリー”という名は日本ではまだまだ知名度が低いが、欧米では古くから、ひとりひとりの顧客に対面し、西洋医学と植物学をベースに心身の健康増進や傷病治療のための薬やアロマを処方・販売する「調剤薬局」として親しまれてきた。

「シー・オー・ビゲロウ アポセカリー」は1838年、ニューヨークのグリニッジ・ビレッジに創業した薬局「Village Apothecary Shop」がはじまりで、アメリカで最も古いアポセカリー・ショップだ。なんとトーマス・エジソンやエレノア・ルーズベルトといった歴史上の人物もこの店を愛用していたという。1830年代といえば、日本は江戸後期、天保の大飢饉で一揆が続発、やがて大塩平八郎の乱が起きた頃…というから、いやはや古い! その歴史あるブランドから、この2月1日にスキンケアが日本に初上陸となった。

画像: 天然のレモンオイルの香りがすばらしいレモンシリーズ。「ボディクリーム レモン」は1870年発売当時の処方にもとづく伝統的な製法でいまも作られている PHOTOGRAPH BY JUNKO ASAKA

天然のレモンオイルの香りがすばらしいレモンシリーズ。「ボディクリーム レモン」は1870年発売当時の処方にもとづく伝統的な製法でいまも作られている
PHOTOGRAPH BY JUNKO ASAKA
 

「Honest, Genuine,Trustworthy」を信条に、顧客のニーズにあわせて必要とされるものを真摯に作り続けてきたシー・オー・ビゲロウのアイテムは、ボディやリップケア、バスアイテムなど多岐にわたるが、いずれも男女問わず使える“シェアドコスメ”であることも大きな特徴だ。創業時から同じテイストを守り続けているというパッケージも、シンプルかつクラシカルで、ジェンダーレスに使いやすいデザイン。たとえば人気商品のひとつである「ボディクリーム レモン」(ナチュラルなレモンのほのかな香りと、驚くほどのびのいいテクスチャーが絶品!)のボトルには005のナンバーがプリントされているが、これは001ではじまるシリアルナンバーの5番目に作られた処方であることを示している。

画像: リップセラムやバームなど、リップアイテムはなんと18種類も! アフターシェイブなど、メンズ専用アイテムが充実しているのもおもしろい COURTESY OF F.J.G

リップセラムやバームなど、リップアイテムはなんと18種類も! アフターシェイブなど、メンズ専用アイテムが充実しているのもおもしろい
COURTESY OF F.J.G
 

 今回、満を持して日本発売されるスキンケアも男女向けのシェアドコスメで、朝晩使用するアイテムは同じ、①汚れを落とし、②整え、③保湿する というシンプル3ステップの商品展開。

 ①の汚れを落とすアイテムは、アーモンドオイルやカレンデュラのエキスを配合した泡ただないタイプのクレンザーに、柑橘系のエキスをたっぷり含んだフェイスウォッシュ。②の整えるアイテムは、肌タイプ別に2種の角質ケア用スキントナー。③の保湿アイテムは、アボカドオイル配合でするするのびて心地いい乳液と、さらり化粧水のようなテクスチャーで乳液並みの保湿力を誇るローションの2種。これにクレンジングマスクやハニーアーモンドスクラブ、フェイスポリッシュなどのスペシャルケアが加わって、全9SKUがこのほどデビューした。

 いずれも、ほのかに香るナチュラルなフレーバーと、肌にのばしたときの“もたつかず、ベタつかない、なのにしっとりする”心地いいテクスチャーが持ち味だ。高らかに謳いあげる最新のサイエンスとは無縁ながら、約180年もの長きにわたり人々の心をとらえてきた処方には、やはりそれだけの理由がある。いまあらためて「誠実な、信頼に足るスキンケア」とは何かを考えさせられるブランドのひとつとなりそうだ。

  

シー・オー・ビゲロウ アポセカリー
販売店舗:阪急うめだ本店 3階、フルーツギャザリング全店(ほかWEB通販もあり)
公式サイト

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