昨年春に東京に日本1号店をオープンした「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」が、京都河原町に2号店を出店。古都の町なみにとけこむ洗練のたたずまいが人々を魅了している

BY TAKAKO OHARA

 2018年6月、京都河原町通の商業ビル「BAL」に、パリに本拠地を置く総合美容専門店「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の日本2号店がオープンした。2017年4月に東京・代官山に国内1号店を開店、わずか1年ほどで2号店目をオープンしたことからも、日本での評判の高さがうかがい知れる。

 1803年、パリのサントノーレ通りに調香師ビュリーが創業した美容専門店は、古来人々が薬に利用してきた植物のパワーを美容の世界に導入。当時の人々を魅了した伝説の店である。時を経て2014年、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤックとラムダン・トゥアミのカップルが、この伝説を現代に蘇らせ、瞬く間に美容に強い関心を抱く人々の心を捉えた。

画像: 店には世界中から厳選された植物を使ったオイルが、100種類ほど並ぶ。それぞれの人がもつ肌や髪などの悩みを改善する効能のあるオイルを、カウンセリングを受けながら選ぶことができる

店には世界中から厳選された植物を使ったオイルが、100種類ほど並ぶ。それぞれの人がもつ肌や髪などの悩みを改善する効能のあるオイルを、カウンセリングを受けながら選ぶことができる

「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の製品は、香水やスキンケア、ボディケア、ヘアケアなどのアイテムには自然由来の植物原料が用いられ、その自然の恵みと香りを最大限に引き出す製法にもこだわっている。それらは、数千年にわたって人類が受け継いできた伝統の技と美容法の英知を結晶させたものといえるだろう。

 モロッコのアルガン、インドのザクロ、中国の月見草など、さまざまな効能をもつ100種類以上の植物オイルや、自然の香りを封じ込めた水性香水、熟練した職人の技による櫛……。すべて、世界各地でその土地に住む人々が、健康や美容のために昔から受け継いできたものをベースにしている。ヴィウトワールとラムダンの二人は、世界中を歩き、自ら探し出したこれらの美容アイテムに新たな息吹を注ぎこんだ。

画像: 髪質やコンディションなど異なるニーズに対応するために作られたフォルムや大きさもさまざまな櫛は、約100種類におよぶ。高品質の植物性アセテートを素材に、スイスの職人がひとつひとつ手作業で磨き上げた櫛には、べっ甲のような上質感が漂う PHOTOGRAPHS: COURTESY OF OFFICINE UNIVERSELLE BULY KYOTO

髪質やコンディションなど異なるニーズに対応するために作られたフォルムや大きさもさまざまな櫛は、約100種類におよぶ。高品質の植物性アセテートを素材に、スイスの職人がひとつひとつ手作業で磨き上げた櫛には、べっ甲のような上質感が漂う
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF OFFICINE UNIVERSELLE BULY KYOTO

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