自分らしい香り、自分に似合う香りには、どうしたら出合えるのだろうか。人がつけている香りを素敵だと感じても、いざ自分がつけてみると何か違う……。その秘密は、一人ひとりの“肌がもつ匂い”にあった

BY TERUNO TAIRA, PHOTOGRAPHS BY MIDORI YAMASHITA

「DAWN Perfume(ダウンパフューム)」という香水ブランドをご存じだろうか。シンプルなガラスボトルに詰められた香りは、ロッキー山脈の氷河からの湧き水と、トウモロコシから採れる植物性エタノール、それに香料だけ。香料も植物性をベースとするボタニカルフレグランスだ。

 香りはコロラド州ボルダーに住むパフューマー、ダウン・M・スペンサー・ヒュウィッツが調香し、「香りスタイリスト」の肩書をもつ日本人、杏 喜子(あんず よしこ)がディレクションしている。この杏さんは、その人に似合う香りを見つけてくれる水先案内人。自分にはどんな香りが合うのか迷ってしまう、どうやって似合う香りを見つけたらいいのかわからない……という人は少なくない。彼女によるダウンパフュームのカウンセリング、“SMELL &TELL”を体験してみた。

画像: 肌自体がもつ匂いを嗅ぎ分ける能力をもつ、香りスタイリストの杏 喜子(あんず よしこ)さん

肌自体がもつ匂いを嗅ぎ分ける能力をもつ、香りスタイリストの杏 喜子(あんず よしこ)さん

 カウンセリングは、まず簡単な質問表への記入から始まる。「LoveやWork、Communicationなど、今、気になるキーワードはあるか?」「 リラックスできる場所は?」「気になる色は?」「運動習慣は?」など、一見香水に関係のないような質問も混じっているのが面白い。この質問表に対する答えをベースに、杏さんからさらに、過去に好きだった香りや好きなアロマについて詳しく質問される。 

画像: 8項目ほどあるアンケートに記入した後、カウンセリングがスタート

8項目ほどあるアンケートに記入した後、カウンセリングがスタート

 カウンセリングの途中で、その人自身の肌がもともと持っている香りを引き出すために、ダウンパフュームの「フォーミュラ X」というオードパルファンを腕の内側にシュッとスプレーする。この「フォーミュラ X」は自体は特別な香りがあるわけではなく、その人自身の肌の匂いを強調させる働きをもつという。

 ダウンパフュームでは、人が持つ肌の匂いを“SKIN’S SCENT”と呼び、“Sweet”、“Bitter”、“Woody”、“Green/Metallic”、“Floral”、“Acid”、“Musky”、“Neutral”の代表的な8つに、そのどれにも分類されづらい“Other”を加えた9つに分類している。フレグランスはその人の肌がもつ匂いと混じり合って香り立つため、同じ香りをつけても、人それぞれに香り方が異なるというわけだ。

画像: 「フォーミュラ X」<30ml>¥10,500 スキンタイプを調べるための試験薬的な働きをするオード パルファム。肌の香りを内側から引き出す

「フォーミュラ X」<30ml>¥10,500
スキンタイプを調べるための試験薬的な働きをするオード パルファム。肌の香りを内側から引き出す

 この“SKIN’S SCENT”は、体調などで変化することもあるという。以前に体験したとき、私は日本人に多いといわれる、石鹸のような匂いのする“Musky”だったが、今回ははたしてどう出るか? 杏さんは私の腕の匂いをそっと嗅ぎながら確かめていく。

「やはり平さんは“Musky”ですね。比較的どんな香りとも相性がいいタイプです。肌自体がラストノートをもっているので、ラストノートがアニマリックなアンバーやウッド、ムスクには酔いやすい傾向があります。ですから、ラストノートをふくらませる香り…… たとえばメンズのオゾン系は相性があまりよくないですね。透明感のある香りとは非常に相性がよく、フローラル系も甘く転ばずに本来の調香に近いものを楽しめるはず。Muskyの方は、軽くて香りがとびやすいフレッシュなシトラス系の香りも長く楽しめるので、コストパフォーマンスのいいスキンタイプともいえます」

 

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