BY GAKU FUJIMURA, PHOTOGRAPH BY KEVIN CHAN
男のスキンケアは自身のマネジメントである。自分の置かれている状況を分析し、弱点があれば克服して長所は伸ばす。ただ、漫然と過ごしていたら気づきはしない肌変化の原因を理解し、対策を施すべき。なめらかでツヤのある肌はよい印象を与え、手入れ不足ではマイナスに働くことも。悲しいことだが、年齢を重ねると肌が衰えるのは事実。ゆえに肌の手入れは身だしなみを整えるうえで不可欠だ。しかし、そうは言ってもまだ納得しない男性もいる。
それではこう考えてはいかが? 皮膚は免疫器官で、外界から細菌などの侵入を防ぎ、水分を体外へ流出させない“バリア機能”という重要な役割を担っている。今まで見た目をよくすることをないがしろにしてきた男性も人生100年といわれるこの時代、健康に過ごすためと考えたら、その必要性がわかるはず。さらに一歩進むならグルーミングやメイクアイテムを用いて、印象をさらによくする方法を積極的に採り入れたい。ここでは男性の相棒となるアイテムを紹介する。
ラボ シリーズ エイジ RE
メンズスキンケアの金字塔はラボ シリーズの「エイジ RE」だ。パワーアップのたびに名称は少しずつ変わったが、そのエイジングケア保湿剤としての高い機能性と、シンプルなケアという精神にブレはない。今、美容界を席巻している話題のナイアシンアミドをはじめカフェインやオタネニンジンエキスなどを配合し、シェービングで傷つきやすい男性の肌に素早く、そして効率的にエネルギーをチャージする。最先端の研究と、たゆまぬ努力の結晶がさらなる高みを迎えた。春夏ならこれ一本でもいいし、秋冬はクリームを重ねてもいい。また、初心者には乳液として、中〜上級者には美容液としても使える、そのフレキシブルな立ち位置もまた、魅力なのだ。
ランコム ジェニフィック アドバンスト N
腸内が多様な微生物との共存で成り立っているように、肌も常在菌(マイクロバイオーム)の存在なしにその健康は考えられない。1cm²に100万個もいるという“美肌菌”に着目した画期的な美容液がランコムの「ジェニフィック アドバンスト N」だ。美肌菌のバランスは加齢やストレス、紫外線などの影響で変化してしまうことが判明。それを改善するのが7種のプレ&プロバイオティクス由来成分。美肌菌の栄養となり、適切な状態へと導いてくれる。使い方は洗顔後すぐに塗布し、あとはいつもどおりのスキンケアをするだけ。これなら忙しい男性も簡単に採り入れられるだろう。
クラランス ファーミング EX アイ セラム SP
目もとの皮膚は薄く、デリケートゆえ特別なアイテムでケアしなくてはならない。そんなときに重宝するのがクラランスの「ファ ーミング EX アイセラム SP」。カンガルーフラワーエキスにより、すっきりとした印象へと導いてくれる。こっくりとしたバーム状でのびがよいのにピタリと密着。これなら塗り慣れない男性でもさっとケアできるはず。乾燥による小ジワや腫れぼったさに悩んでいるなら早速、使おう。