季節にふさわしいもの、ときめくものをさりげなく――。ギフトコンシェルジュの真野知子さんが、日本の作り手たちによる素敵な贈りものを紹介する連載第1回

BY TOMOKO MANO, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO

 春といえば「桜」。桃の節句が過ぎる頃からあちこちで、桜をテーマにした様々なものが街にお目見えする。桜の季節は短くはかない。それゆえ、昼夜を問わず桜を愛で、楽しむ術が、日本には多種多様にある。ここ数年、お花見は海外の観光客からも人気が高い。こんな季節には、海を超えて訪れる人たちにも、春を愛おしむ日本の心を贈りたくなる。もちろん、日頃お世話になっているあの方へも、少しごぶさたの友だちにも。そして、新しい門出を迎える人への感謝や励ましに。

 今回ご紹介するのは、はかなくも美しく、心躍る桜の魔法をかたどった風雅な品ものたち。少し特別な気持ちを、さらりと伝えるのにも役立つはず。

画像: 口に含むと、純粋な甘やかさがおだやかに広がる

口に含むと、純粋な甘やかさがおだやかに広がる

画像: 「桜の有平糖」8つ入り(花6つ、葉2つ)¥1,296(税込)

「桜の有平糖」8つ入り(花6つ、葉2つ)¥1,296(税込)

 春の陽ざしを通すガラスのように透きとおった、淡いピンクの桜の花、清々しい若葉。繊細可憐な有平糖(ありへいとう)の細工菓子は、京都の老舗和菓子屋「紫野源水(むらさきのげんすい)」のもの。熟練の職人の手仕事によって、ひとつひとつ丁寧に作り出されるこのお菓子は、このうえなくはかなげで、麗しい。春が巡るたびに愛でたくなるひと品だ。目で見て楽しみ、口に含んで、一瞬の春を味わう。思うように花見へ出かけられない方にも、慌ただしく過ごされている方たちにも、一年の中でも特別に美しいひとときをおすそわけ。
「桜だよりです。そちらでも桜は咲きましたか? ほっとひと息のお供にどうぞ。」そんな一言を添えて贈ってみては。ところで、桜前線いまいずこ?

紫野源水
住所:京都市北区北大路新町下ル
営業時間:9:30〜18:00
定休日:日曜・祝日
電話: 075(451)8857

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