映画監督の安藤桃子と女優・安藤サクラ。映画の世界に生まれ落ちたふたりは、それぞれの道を見つけ、輝き、母ともなった。人生のひとつの節目に立つ姉妹を、篠山紀信が激写

BY JUN ISHIDA, PHOTOGRAPHS BY KISHIN SHINOYAMA, STYLED BY NAOKO SHIINA, HAIR & MAKEUP BY KANAKO HOSHINO

画像: (左)ジャケット¥225,000、チェーンつき シャツ¥75,000、パンツ¥41,000、スニーカー¥39,000 コム デ ギャルソン リング/本人私物 (右)ワンピース¥90,000、スニーカー¥39,000 コム デ ギャルソン TEL. 03(3486)7611

(左)ジャケット¥225,000、チェーンつき シャツ¥75,000、パンツ¥41,000、スニーカー¥39,000
コム デ ギャルソン
リング/本人私物

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―― 今日の撮影では、カメラの前で次々にポーズを変えてゆく姿に圧倒されました。

安藤サクラ(以下S) 私は自分をきれいに撮ってほしいと思ってカメラの前に立つことはないんです。よい形になろうと思うだけです。今日は篠山さんに撮影していただくので、気合を入れました。普段はちょっと疲れた主婦なので、リラックスしすぎるとそのまま出てしまいますから。カメラの前でどうすればいいかはその場でわかります。小さい頃から姉と一緒に、父に写真を撮られていたからかも。父はポーズにうるさい人なんです。

―― サクラさんにとって、桃子さんはどういう存在ですか?

S 姉の歩む道を見て自分の道を決めてきたところはありますね。道標だし、憧れもあります。姉は子どもの頃から優秀で、今も自分の道を切り開いている。生まれたときから違うタイプで、姉の姿を見ながら違う自分を出し、違う道を選んできました。姉は自ら生み出すことができるけれど、私は生まれたものにああしてこうしてと言われて乗っかることしかできない。でも、自分が経験する前に、姉が経験し教えてくれるので、それを基準にいろいろなことに挑戦している気がします。

―― 映画『万引き家族』で最優秀主演女優賞を受賞した日本アカデミー賞のスピーチで、役者を続けることと母親業の両立に苦悩していることを話され、最後にまたこの場に戻ってきたいとおっしゃっていました。あの言葉に込めた想いは?

S あのときは、何も考えずにしゃべり始めました。自分の中では、辞めるか続けるかという極端な考えだったのですが、映画界の大先輩を目の前に自分の正直な気持ちを話していて、志もしっかりしていない自分が情けなくなり、奮い立たせるように出た言葉です。映画を作ることがどれだけ困難かを見ながら育ってきたので、だからこそ憧れもあるし、中途半端な形でそこに参加することができないのもわかっている。自分の生活が整えられたら、それがいつかはわからないけれど、また戻ってこられるようになりたいという気持ちでした。

―― いつか演じてみたい役はありますか?

S ありがたいことに、やってみたいと思ったことを実現できているんです。まさか自分が朝ドラのヒロインになれると思っていなかったけど。でも実現できていないことが一つあって。それをこのあと、姉にプレゼンするつもりです。ずっとサーカスの映画を作りたいと思っていました。サーカスはファンタジーであり、家族の話でもあります。自分が生み出したいと思ったものを誰かに一緒に作ろうと言ったことは今までないのですが、姉とならできる気がします。

画像: (左)ベスト¥444,000、中のトップス¥276,000 (ともに予定価格) ルイ・ヴィトン クライアントサービス (ルイ・ヴィトン) リング/本人私物 (右)ジャケット¥383,000、シャツ¥138,000(ともに予定価格) ルイ・ヴィトン クライアントサービス (ルイ・ヴィトン) フリーダイヤル:0120-00-1854

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安藤桃子(MOMOKO ANDO)
1982年東京都生まれ。2010年『カケラ』で監督・脚本デビュー。翌年、初の長編小説『0.5ミリ』を出版し、2013年に映画化。報知映画賞作品賞など多数の賞を受賞。2014年より高知に移住し、映画館「ウィークエンド キネマM」の代表および「表現集団・桃子塾」塾長を務める。最新作はオムニバスのショートフィルム『アエイオウ』(2018年)

安藤サクラ(SAKURA ANDO)
1986年東京都生まれ。2007年『風の外側』で映画デビュー。『愛のむきだし』(2009年)でヨコハマ映画祭助演女優賞などを受賞する。『百円の恋』(2014年)、『万引き家族』(2018年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。2017年に第一子を出産。2018年、NHK連続テレビ小説『まんぷく』で主演を務める

 

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