BY ELIZABETH PATON, TRANSLATED BY CHIHARU ITAGAKI

チャールズ ジェフリー ラヴァーボーイ
PHOTOGRAPH BY TOM JAMIESON FOR THE NEW YORK TIMES
イギリス総選挙の翌日、緊張感の漂う中で始まった2018年春夏ロンドン・メンズ・ファッションウィーク。保守党が辛くも第一党にとどまったとはいえ、若年層の意思を反映したといえる驚きの開票結果に、英国全土と首都ロンドンに衝撃が走った。
そういった背景もあり、今のムードにふさわしく見えたのは、新しい世代のエネルギーを荒削りながらも前面に押し出したブランドだった。
現在のスケジュールになって5シーズンめとなる今回のロンドン・メンズ・コレクションには、いくつかの注目ブランドが不参加を表明。例えばバーバリーは9月にメンズとウィメンズの合同ショーを行う予定なので参加せず、J.W. アンダーソンは、今シーズンはロンドンではなく、イタリア・フィレンツェで開催されるメンズファッション展示会「ピッティ・ウオモ」にてショーを行うことに。
その結果、起こったことが2つある。ひとつは、過去数年に比べて、国外から訪れるファッションエディターやバイヤー勢の数が明らかに減ったこと。そしてもうひとつは、今後の英国メンズファッション界を担うべき新進ブランドの名前が多く話題に上ったことだ。
そしてその多くが、喜ばしいことにしっかりと実力のあるブランドだ。それでは、4日間のファッションウィーク中のハイライトをチェックしていこう。