変化し続ける
芦田多恵の現在地

TJ People Vol.3 ー TAE ASHIDA
女性らしさを際立たせるだけでなく、そこに躍動感を与える服を作り続けるデザイナー、芦田多恵。デビューして27年目を迎える彼女が、いま変化のときを迎えている

BY ASATO SAKAMOTO

画像: TAE ASHIDAの2018/2019秋冬コレクションより。 今回のコレクションではポップな色使いのものやスポーツテイストのアイテムも見られた COURTESY OF TAE ASHIDA

TAE ASHIDAの2018/2019秋冬コレクションより。
今回のコレクションではポップな色使いのものやスポーツテイストのアイテムも見られた
COURTESY OF TAE ASHIDA

 今年、高校を卒業して以来35年ぶりに母校であるスイスのル・ローゼイ高校を訪れた。また『アンベリール』をきっかけに、これまでの活動を振り返るような仕事がいくつも舞い込み、彼女曰く“ルーツを巡る旅”がここ数年続いているという。しかしそこで懐古的になることなく、芦田多恵の活動や意識は、より外へ、外へと広がっているように見える。

「ファッションって時代とともにあるものですから“私はこう”と決めた瞬間に止まってしまう気がするんです。時代の移り変わりはみんなが平等に経験するもの。もの作りはそれをどう捉えるか、だと私は思っています。だから、できるだけ柔軟でいたい。ブランドのデザイナーとしては、いつ見ても、どこから見ても、そのブランドだとわかるものを作らなければいけないのかもしれないですが……」

 時代の空気やそこで生きる人の声に耳を傾けながら、変化していくクリエーションを自分自身がまず楽しむ。それが進化した芦田多恵の、最大の個性なのかもしれない。自身のルーツや半生と改めて対峙したTAE ASHIDAは、ここからさらに変化していくような、そんな予感がする。

「だから今、今後の抱負も、語れるような目標もないんです。目の前のハードルを飛び越えるのに、今も必死。それもまた、理想の50代とは全然違ったのですが(笑)」

芦田多恵(TAE ASHIDA)
1964年東京都生まれ。東洋英和女学院小学部・中学部卒業。スイスのル・ローゼイ高校を卒業後、アメリカのロードアイランド造形大学アパレルデザイン科を卒業、芸術学士号を取得。1991年にコレクションデビュー。以降、東京コレクションに年2回参加。2012年秋、第54回FECJ特別賞受賞。エレガントでモダンなスタイルのデザイナーを代表するひとりとして世界的に活躍中
www.jun-ashida.co.jp

 

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