どこか思索的で、演技への静かな情熱を秘めた若き役者。ノスタルジックなチェックを身にまとった坂口健太郎は、そんな役柄を一瞬で服から感じ取り、普遍的、かつ現代的な青年像を描いてみせた。最近、仕事に欲が出てきたという彼が、演技者としての現在地を語る

PHOTOGRAPHS BY MASANORI AKAO, STYLED BY TAICHI SUMURA, HAIR & MAKEUP BY RUMI HIROSE, TEXT BY MASAYUKI SAWADA, MODEL BY KENTARO SAKAGUCHI

 坂口健太郎は、男性ファッション誌『メンズノンノ』の専属モデルとしてそのキャリアをスタートさせた。俳優業を始めたのは2014年。「映画に出てみたい」という漠然とした思いからだった。その後は、NHK朝の連続テレビ小説など、次々と話題作に出演し、演技の幅を広げるとともに着実に評価を高め、今年はついに『シグナル長期未解決事件捜査班』で連続ドラマ初主演を果たした。

画像: バーバリーのアイコニックなチェックを大胆にアレンジしたポンチョ。インにデニムジャケットやシャツをレイヤードして、今どきなボリューム感を演出 ポンチョ¥240,000、ジャケット¥220,000、シャツ¥64,000(すべて予定価格) バーバリー・ジャパン(バーバリー) TEL. 0066-33-812819

バーバリーのアイコニックなチェックを大胆にアレンジしたポンチョ。インにデニムジャケットやシャツをレイヤードして、今どきなボリューム感を演出
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「このあいだ仕事で後輩と対談する機会があったんですけど、『坂口くんって、役者をやっていてどんなときに達成感を覚えますか?』と聞かれて、ぱっと答えられるかと思ったら全然答えられなかったんです。そこからいろいろ考えて自分なりに思ったのは、少なくとも評価されたくてやっているわけではないってことでした。僕の中では、役になろうというよりは、役をいちばん理解できる人でいたいというのがあって、そういう共感のパーセンテージが高い役に出会えたときにいちばんやりがいを感じるし、楽しい」

 これまでの出演作を振り返って印象に残っている役柄は多いが、とりわけ鮮烈だったのは映画『ナラタージュ』で演じた小野怜二という役だろう。思いがかなってヒロイン(有村架純)とつき合い始めるが、やがて嫉妬心をコントロールできなくなり、愛と憎しみの狭間で苦しむ役どころをリアルかつ繊細に演じてみせた。

「自分の気持ちをコントロールできない小野は、普通に考えるとひどい男なんですけど、見方を変えれば純粋さの表れであり、彼のそういう正直なところはすごく共感できました。あれほど役の気持ちを理解して演じることができたのは、このときが初めてだったと思います」

 

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