テンポ、リズムといった時の統一なくして、美しい旋律も心躍るグルーヴも生まれない。音楽との共通項から吟味した時計のラインナップを、慶應義塾大学ワグネル・ソサイエティ・オーケストラのメンバーたちとの共演でお届けする

BY NORIO TAKAGI, PHOTOGRAPHS BY MASANORI AKAO, STYLED BY NORIKO SUGIMOTO

パテック フィリップ/ゴールデン・エリプス Ref.5738

画像: 演奏された刹那、過去に消え去る音楽は、時間の芸術である。テンポ、リズムといった時の統一なくしては、美しい旋律は生まれない。 演奏を統べる指揮者は、いわば時の操縦者。すべての楽器の調和を図る腕には、黄金比に基づく完璧なフォルムの時計がふさわしい ほかの時計を見る

演奏された刹那、過去に消え去る音楽は、時間の芸術である。テンポ、リズムといった時の統一なくしては、美しい旋律は生まれない。 演奏を統べる指揮者は、いわば時の操縦者。すべての楽器の調和を図る腕には、黄金比に基づく完璧なフォルムの時計がふさわしい
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 オーケストラを率いる指揮者は、自らの解釈による理想の演奏を追求する。パテック フィリップもまた創業以来、理想の時計製作を追求してきた。その想いは、高性能なムーブメントのみならずケースやダイヤルといった外装の仕上げ、そしてデザインにも注がれる。このゴールデン・エリプスは、メゾンの理想が結実した傑作のひとつだ。モデル名は、黄金の楕円との意。なめらかな曲線美を成す縦長楕円のフォルムは、黄金比にならい、形作られている。

誕生は1968年。50年もの長きにわたり、ほぼ変わらぬ姿を保ち、愛され続けてきたのは、黄金比が普遍の美であることの証しであろう。光を受けて微妙に色のニュアンスを変えるソレイユ・ダイヤルは、初代からの伝統。そこにスリムなバーインデックスとシュヴー(毛髪)型の時分針のみを置き、ミニマルな美が追求される。シンプル・イズ・ベストを具現化しながら、豊かな個性も併せ持つ。ゆえにこのモデルは、傑作。搭載するムーブメントも、マイクロローターを採用した薄型自動巻きの名機である。ケースも5.9mm厚と薄く、ブラックのダイヤルと相まって、ドレス感はひときわ強い。

<縦39.5×横34.5mm/K18RG、自動巻きムーブメント、アリゲーターストラップ>
¥3,360,000
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ)
TEL. 03(3255)8109

カルティエ/サントス ドゥ カルティエ

画像: 4オクターブ弱と音域が広く、音色にクセがないクラリネットは、多様な楽器と調和する。世界初の本格的腕時計は、ケースとストラップとの調和を模索し、生まれた。その最新モデルは、優れたオーケストラの演奏の音が一体化するように、外装の一体感をより高めた ほかの時計を見る

4オクターブ弱と音域が広く、音色にクセがないクラリネットは、多様な楽器と調和する。世界初の本格的腕時計は、ケースとストラップとの調和を模索し、生まれた。その最新モデルは、優れたオーケストラの演奏の音が一体化するように、外装の一体感をより高めた
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 クラリネットは、フランスの古楽器シャリュモーを改造し、18世紀初頭のドイツに生まれたという。本格的な男性用の腕時計は、その2世紀後の1904年、パリで誕生した。創造主は、3代目ルイ・カルティエ。彼は、懐中時計を改良した……のでは、ない。友人である飛行家のアルベルト・サントス=デュモンからの「操縦中でも、時間が見られる時計を」との要望にこたえ、まったく新たに腕につけられる時計を考案したのである。そして懐中時計には不要で、腕時計には必須なストラップと一体化させるため、ケースを角型とした。

このサントス ドゥ カルティエは、当時のデザインを今に受け継ぐ最新作。特徴的なビス留めされたベゼルは上下に伸ばされ、ブレスレットとの一体感はより高められた。そのブレスレットは、工具なしで脱着ができ、付属のレザーストラップとつけ換えが可能。さらにブレスレットのコマ詰めも、工具を不要とし、オーナー自らの手でできる。つまりケースと一体化するブレスレットは、ジャストサイズで手首とも優れた一体感を成すのだ。ケースとブレスレット、そして手首との心地よいハーモニーが、サントスで享受できる。

<縦47.5×横39.8mm/SS+K18YG、自動巻きムーブメント、SS+YGブレスレット、レザーストラップ付属>
¥1,120,000
カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)
フリーダイヤル: 0120-301-757

 

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