料理研究家の平野由希子さんが、季節の料理と日本ワインの世にも幸福なマリアージュを紹介。連載第4回めは「ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール 2016」と「松茸のフライ」

BY JUNKO ASAKA, PHOTOGRAPHS BY MANA MIKI

 今月、平野由希子さんが選んだのは、ドメーヌ タカヒコの「ナナツモリ ピノ・ノワール」。平野さんいわく「一度飲んだら忘れられない」赤ワインだ。「作り手の貴彦さんは、新しいワイナリーが続々と誕生している北海道の中でも『余市にタカヒコあり』といわれるような大きな存在。日本ワインを牽引してきた立役者です」

画像: 今年4月から、料理教室「cuisine et vin」を開講した平野さん。「ひと皿の料理を通じて、料理がうまくなること、を知るのがテーマ。野菜や肉の扱い方、火の入れ方、ソースの作り方といった料理の“文法”がわかると、お料理すること自体がうまくなります」

今年4月から、料理教室「cuisine et vin」を開講した平野さん。「ひと皿の料理を通じて、料理がうまくなること、を知るのがテーマ。野菜や肉の扱い方、火の入れ方、ソースの作り方といった料理の“文法”がわかると、お料理すること自体がうまくなります」

 降水量が多く、湿度の高い日本では本来、ピノ・ノワール種のブドウ栽培は難しいとされていた。現在は北海道から九州まで広く栽培されているが、中でも気候がヨーロッパに近い北海道で栽培されるピノ・ノワール種への期待が高まっている。北海道・余市でワイナリーを営む貴彦さんは「ピノ・ノワールのみに一生をかけ、理想の世界を探し求めたい」と語り、その言葉どおりピノ・ノワールしかつくらないという、こだわりの作り手だ。

 以前、貴彦さんにお会いした平野さんは「日本のワインを背負って立つ、かっこいいお人柄でした」と語る。「自社農園の『ナナツモリ』は無化学農薬、無化学肥料の有機栽培。土壌の生態系だけでなく、河川や海といった環境にまで配慮した"持続可能な農業"を行うことで、次世代にも配慮しているんです。でもあまりストイックすぎると後進の若い方が真似できなくなるからと、そのあたりのバランスも考えているところがすばらしいと思いました」

<今月のワイン|ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール 2016>

画像: 「ナナツモリ」では、ビオロジック(有機栽培)によりピノ・ノワールだけを栽培する。亜硫酸無添加でつくられたワインは、森の中の心地よい香りにシナモンやストロベリー、ミント、クローブなどを感じる奥行きのある味わい。「貴彦さんの理想は、3年以上熟成してからの抜栓。飲み頃を考えて飲みたいワインです」(平野さん) ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール 2016 <750ml>¥3,700 www.takahiko.co.jp

「ナナツモリ」では、ビオロジック(有機栽培)によりピノ・ノワールだけを栽培する。亜硫酸無添加でつくられたワインは、森の中の心地よい香りにシナモンやストロベリー、ミント、クローブなどを感じる奥行きのある味わい。「貴彦さんの理想は、3年以上熟成してからの抜栓。飲み頃を考えて飲みたいワインです」(平野さん)
ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワール 2016
<750ml>¥3,700
www.takahiko.co.jp

 今月の1本に選んだ「ナナツモリ ピノ・ノワール」は、「日本を代表するピノ・ノワール」と平野さんも絶賛の1本。近年、ますます人気が高まり入手困難になっている。

「日本には白ワインはおいしいものがたくさんありますが、ピノ・ノワールに関してはなかなか目の覚めるようなものがなかった。それだけに、初めてドメーヌ タカヒコのピノを飲んだときは『日本にこんなピノ・ノワールがあるんだ!』と驚きました。芯があって強いのに、しなやかで緻密。しっとりとした森や熟れた麦の香り、キノコのような深みのある香りがあって、日本ワインを超えるスケール感があります」

画像: パチパチと油で揚げている最中からたちのぼる、薫り高く濃厚な松茸の香り。さっくり、ジューシーな食感。シンプルだが、松茸の美点をぎゅっと凝縮したうまみが迫ってくる

パチパチと油で揚げている最中からたちのぼる、薫り高く濃厚な松茸の香り。さっくり、ジューシーな食感。シンプルだが、松茸の美点をぎゅっと凝縮したうまみが迫ってくる

 平野さんいわく、「キノコの香り、森の香りのするピノ・ノワールは上質!」。まさに深い緑に包まれた日本の森を思わせる「ナナツモリ ピノ・ノワール」に合わせてくれたのは、旬を迎えた松茸のフライだ。「土瓶蒸しも松茸ごはんも、それぞれに松茸の香りを楽しめますが、私は上等な松茸を1本いただいたときにはフライにします。油で揚げることで香りがいっそう閉じ込められるので、ぜひ贅沢に厚く、縦半分に切ってどうぞ(笑)」

画像: 揚げたてホクホクが絶品のフライ。すだちのほか、軽く塩をふっても

揚げたてホクホクが絶品のフライ。すだちのほか、軽く塩をふっても

<今月のレシピ|松茸のフライ>
材料(2人分)
松茸2本、卵1個、水1/4カップ、薄力粉大さじ4~5、パン粉1/2カップ

1. 松茸は濡らしたキッチンペーパーなどで汚れを落とし、縦半分に切る。
2. 卵は溶きほぐし、水、薄力粉を加えてなめらかに溶いておく。パン粉はざるを通すか、フードプロセッサーにかけるなどして細かくしておく。
3. 小麦粉液、パン粉の順につけた松茸を、170〜180度の油でキツネ色になるまで揚げる。すだちを添える。

※応募期間は、終了いたしました
<T JAPAN web限定>
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・ご応募は、20歳以上の方に限ります。
・お一人様ご応募は1回、ご購入は1本までとさせていただきます。
・応募締め切り:10月19日(金)23:00
・ご応募が限定数を超えた場合は抽選とさせていただきます。
・ご紹介したワインの「購入権利」を提供いたします(商品は「いまでや」のオンラインストアにて決済完了後、店舗にて受け取りまたはオンラインストアより発送のいずれかを選択していただきます)。
・締め切り後、当選された方にT JAPAN編集部よりメールでご連絡いたします。
・ 購入権利の譲渡はご遠慮ください(当選者のお名前と決済完了者のご名義が異なる場合は、購入を無効とさせていただきます)。

平野由希子
素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理研究家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。ワイン好きとして知られ、ワインバー「8huit.」のオーナーでもある

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