BY KIMIKO ANZAI
新年を寿ぐ料理といえば「おせち」。本来は、元旦や五節句の節日を祝うために神さまにお供えされた「御節供(おせちく)」と呼ばれた料理だ。江戸時代、この風習が広く知られるようになったことから、お正月のごちそうとして庶民にも親しまれるようになったという。収穫された山海の幸に感謝の意を込め、子孫繁栄を表す“数の子”、長寿を願う“海老”、「マメに働けるように」と日々の健やかな労働を祈念する“黒豆”など、縁起のよい食材で彩られるのも特徴だ。
かつては家庭で作られていたおせちだが、ここ20年ほどでその様相は変わってきた。おせちを「買う」家庭が増えてきたことで、有名料亭をはじめ、フレンチやチャイニーズなど、さまざまなジャンルのおせちが登場してきた。さらに、ここ数年は有名料理人の“コラボレーションおせち”などもお目見えし、人気を博している。各有名デパートなどが毎年発表するおせちはまさに百花繚乱、新たなるおせち文化の到来を実感させられる。
「銀座 鮨青木 銀座本店」
住所:東京都中央区銀座6-7-4 銀座タカハシビル2F
電話: 03(3289)1044(予約受付10:00〜22:00)
休日:年末年始
公式サイト