フランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』からグザヴィエ・ドランの『わたしはロランス』まで。映画ストリーミング配信サイト「MUBI」では、「セリーヌ」を率いるエディ・スリマンが厳選した10本の映画作品を無料配信している

BY MASANOBU MATSUMOTO

 現在、「セリーヌ」のアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターを務めるエディ・スリマン。ファッションデザイナーのみならずフォトグラファーとしても高く評価され、また音楽や映画にも深く精通。いわば“カルチャーの申し子“だ。

 そのエディが、映画専門のストリーミングサイト「MUBI」とタッグを組み、2020年5月31日(日)まで自身がキュレーターとなって選んだ映画10作品を無料配信する「A GIFT. FROM HEDI. FOR YOU.」プロジェクトを開始した。

画像: セリーヌのアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターを務めるエディ・スリマン © Y.R 2

セリーヌのアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターを務めるエディ・スリマン
© Y.R 2

 MUBIは、いわゆるハリウッド的な商業映画のみならず、インディペンデントなアート系映画や、ローカルな映画監督の作品も数多く配信。ソフィア・コッポラなどのフィルムメーカーやコアな映画ファンが愛用していることでも知られている。

 そのMUBIのラインナップから、今回エディが選んだのは、いまもカルト的な人気を誇る“現代のクラシック映画”だ。少年時代特有の孤独、大人になることへの渇望をテーマにしたフランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』(1959年)、男女のアナーキーな逃避行を描いたジャン・リュック・ゴダールの『気狂いピエロ』(1965年)、また、グザヴィエ・ドランの代表作のひとつで、トランスジェンダーの男性とそのガールフレンドのラブストーリー『わたしはロランス』(2012年)など。マニアックというよりは、映画好きならば誰もが素直に楽しめる作品。いわば、何度観ても新たなインスピレーションを与えてくれる名作が揃っている。

画像: 『仮面/ペルソナ』(1966年)/監督:イングマール・ベルイマン COURTESY OF MUBI

『仮面/ペルソナ』(1966年)/監督:イングマール・ベルイマン
COURTESY OF MUBI

画像: 『気狂いピエロ』(1965年)/監督:ジャン・リュック・ゴダール COURTESY OF MUBI

『気狂いピエロ』(1965年)/監督:ジャン・リュック・ゴダール
COURTESY OF MUBI

 このプロジェクトに際して、エディは、新型コロナウイルスの影響によって続く不確かで不安な毎日のなかで、「こうしたクラシック映画を観ることが、自分自身の救いになっている」とコメント。同じように、この映画配信プロジェクトが、少しでも多くの人の安らぎにつながればいい、と語っている。

画像: 『わたしはロランス』(2012年)/監督:グザヴィエ・ドラン COURTESY OF MUBI

『わたしはロランス』(2012年)/監督:グザヴィエ・ドラン
COURTESY OF MUBI

配信作品
『大人は判ってくれない』(1959年)/監督:フランソワ・トリュフォー
『ナイトタイド』(1961年)/監督:カーティス・ハリントン
『シャレード』(1963年)/監督:スタンリー・ドーネン
『赤い砂漠』(1964年)/監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
『気狂いピエロ』(1965年)/監督:ジャン・リュック・ゴダール
『仮面/ペルソナ』(1966年)/監督:イングマール・ベルイマン
『仁義』(1970年)/監督:ジャン・ピエール・メルヴィル
『地獄の黙示録』(1979年)/監督:フランシス・フォード・コッポラ
『パリ、テキサス』(1984年)/監督:ヴィム・ヴェンダース
『わたしはロランス』(2012年)/監督:グザヴィエ・ドラン

MUBI「A GIFT. FROM HEDI. FOR YOU.」サイト
2020年5月31日(日)まで無料配信

問い合わせ先
セリーヌ ジャパン
TEL. 03(5414)1401
※「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を踏まえ、当面の間、Eメールのみでの対応になります。問い合わせは、clientservice.jp@celine.com まで。
公式サイト

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