京都の八坂神社至近という好立地に、この春、風情ある宿がオープンした。老舗料亭の歴史ある建物を、機能性を備えた快適な宿へとリニューアルした「そわか(SOWAKA)」の魅力を探る

BY TAKAKO OHARA

 今回の改修では、現代の数寄屋建築の技も随所に取り入れられた。たとえば大広間を改装した客室には、壁一面に木材の表面を手斧(ちょうな)で削る「擲り(なぐり)」という伝統の技法が使われている。まさに時代を超えた匠の技の共演だ。

 全室に大きめサイズのベッドが置かれ、和風の宿ながら、滞在中いつでも休むことができるホテルのような使いやすさも備える。京都の寝具メーカー「イワタ」のベッドは、スプリングやコイルではなく、ヤクやキャメルなどの毛を使った布団のような特別製のマットを採用。体をやさしく支え、快適な眠りへと誘ってくれる。

画像: かつての大広間を改装した客室は、表面に「擲り(なぐり)」の技法を施された大きな木製の壁が仕切りとなっている

かつての大広間を改装した客室は、表面に「擲り(なぐり)」の技法を施された大きな木製の壁が仕切りとなっている

画像: 檜や石造り湯船、緑を望む半露天風呂など、部屋ごとに趣の異なるバススペース。深めの湯船が旅の疲れを癒す。シャワーブースなども設置され、海外のゲストにも好評だという

檜や石造り湯船、緑を望む半露天風呂など、部屋ごとに趣の異なるバススペース。深めの湯船が旅の疲れを癒す。シャワーブースなども設置され、海外のゲストにも好評だという

 数寄屋建築の本館に隣接して、新たに建設されたモダンな新館は、シンプルなしつらえの中に京町家のような風情を漂わせる全12室。天井から床までの大きなガラス窓から庭を望む客室や、東山の景色を望む部屋、開放的なバルコニーのあるメゾネットタイプなど、こちらも個性豊かな部屋が揃っている。

画像: 現代の日本の美を体感できる新館。京町家のような縦長の造りの客室は、坪庭が目の前に

現代の日本の美を体感できる新館。京町家のような縦長の造りの客室は、坪庭が目の前に

 ゲストをもてなす料理は、2008年から10年連続ミシュランガイドの星を獲得した実績を持つ東京西麻布の名店「ラ・ボンバンス」がディレクション。日本料理の伝統を踏まえながらも、オーナーシェフ岡元信氏の斬新なアイディアと確かな腕から生み出される創作料理は、すでに多くの国内外のVIPを唸らせている。京都という日本料理の本拠地への進出を担うのは、料理長の瓜守忠彦氏だ。京都をはじめ関西のさまざまな日本料理の名店で腕を磨いた実績と経験が、ここ「ラ・ボンバンス 祇園」でも発揮されている。

画像: 蒸し物の「三冠王」は、フカヒレ、トリュフ、フォアグラの贅沢な食材が存分に味わえる至極の一品

蒸し物の「三冠王」は、フカヒレ、トリュフ、フォアグラの贅沢な食材が存分に味わえる至極の一品

画像: 前菜には、生ハムマンゴー、鯛あぶり、子持ち昆布フライ、焼きおにぎり牛ロース雲丹など、旬の味わいが色とりどりに並ぶ PHOTOGRAPHS: © SOWAKA

前菜には、生ハムマンゴー、鯛あぶり、子持ち昆布フライ、焼きおにぎり牛ロース雲丹など、旬の味わいが色とりどりに並ぶ
PHOTOGRAPHS: © SOWAKA

 食前食後のひととき、バーでグラスを傾けようか、それとも夜風を楽しみつつ祇園に飲みにでかけようか――。そう、ここは京都情緒あふれる祇園八坂エリア。一歩宿を出れば八坂神社にともる灯りが見え、いっそう旅情が誘われる。インドのサンスクリット語で「幸あれ」という意味の「SOWAKA(そわか)」。その名の通り、ゲストに日本の美という幸福を存分に味わわせてくれる宿である。

「そわか(SOWAKA)」
住所:京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480
電話:075(541)5323
料金:本館11室(離れ1室を含む)デラックス<50㎡>¥60,000~ ほか 
新館12室 デラックス<44㎡>¥64,000~ ほか(すべて消費税・サービス料別)
交通:JP「京都駅」からタクシー約15分
公式サイト

 

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