英虞湾の賢島にたたずむ「志摩観光ホテル」。豊かな自然の恵みを最上のかたちで味わい、静かな時間のなかでくつろぎ、心身を養生することが叶う歴史あるホテルだ。その魅力を、さまざまな角度から4回にわたりレポートする

BY YUMIKO TAKAYAMA, PHOTOGRAPHS BY KAN KANBAYASHI

 日本の原風景ともいえる美しい自然が残る志摩半島。リアス海岸で知られるこの一帯は、1946年に国立公園に指定されている。その公園内の丘に位置し、真珠の養殖が盛んな英虞湾(あごわん)に面して建つのが「志摩観光ホテル」だ。開業は1951年。伊勢志摩の迎賓館的な役割を担い、皇室をはじめ多くの著名人が利用するホテルとしても知られる。2016年には「G7伊勢志摩サミット」が行われたのも記憶に新しい。決して華美ではないが、ホスピタリティの真髄が息づいていると評判のホテルの魅力を一度じっくりと味わいたく、東京から約4時間、新幹線と近鉄の特急を乗り継いで賢島を訪れた。

画像: 志摩観光ホテル「ザ ベイスイート」の屋上庭園から眺める、夕暮れどきの英虞湾

志摩観光ホテル「ザ ベイスイート」の屋上庭園から眺める、夕暮れどきの英虞湾

「志摩観光ホテル」は95000平米の広大な敷地に建つ趣の異なる3つの館、「ザ クラブ」「ザ クラシック」「ザ ベイスイート」で構成されている。「ザ クラブ」と「ザ クラシック」は、昭和を代表する建築家、村野藤吾(とうご)により“環境との共存”をコンセプトに設計された。「ザ クラシック」は、村野のデザインを生かしつつもモダンなエッセンスを加え、2016年にリニューアル。今なお開業当時の面影を色濃く残す「ザ クラブ」はパブリックスペースとなっており、同年にレストランとカフェ&ワインバーがオープン。「ザ クラシック」の館内では、天井や階段からシャンデリア、絨毯に至るまで、しつらえの随所に村野藤吾の意匠がちりばめられている。シンプルなたたずまいの中に普遍的ともいえる凛とした美しさが際立ち、ため息が出るほど。館内の随所から、目前に広がる英虞湾の景色を味わえる。

画像: 「ザ クラシック」の1階ロビー。クラシカルな雰囲気が漂い、静謐な時間を過ごすことができる。また、志摩観光ホテルの歴史を紹介する館内の見学ツアーが毎日開催 ※ 宿泊ゲスト対象、参加無料

「ザ クラシック」の1階ロビー。クラシカルな雰囲気が漂い、静謐な時間を過ごすことができる。また、志摩観光ホテルの歴史を紹介する館内の見学ツアーが毎日開催 ※ 宿泊ゲスト対象、参加無料

画像: 「ザ クラシック」1階のレストラン前にあるシャンデリア。当時から変わらない、エレガントな気品が漂う

「ザ クラシック」1階のレストラン前にあるシャンデリア。当時から変わらない、エレガントな気品が漂う

 モダンで快適なゲストラウンジには飲み物やお菓子などが用意され、滞在するゲストに、まるで自宅のリビングにいるかのようなくつろぎのひとときを提供する。また、数百冊の書籍が揃う「リーディングルーム」や、CD700枚、レコード80枚のコレクションを誇る「リスニングルーム」も併設。デンマークのDALI社製の高音質のスピーカーから流れる音に包まれ、思いのままに音楽に浸るのも一興だ。

画像: 季節にあわせ、朝・昼・夜とその時間帯にふさわしい音楽が流れている「リスニングルーム」。横になりながら、音楽に身を委ねられる快適なソファもある

季節にあわせ、朝・昼・夜とその時間帯にふさわしい音楽が流れている「リスニングルーム」。横になりながら、音楽に身を委ねられる快適なソファもある

 

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