BY EMI ARITA
ル・コルビュジエ×ジャンヌレ×ペリアンの
「シェーズ ロング ア レグラージュ コンティニュ」
「シェーズ ロング ア レグラージュ コンティニュ」¥1,331,000/カッシーナ
COURTESY OF CASSINA IXC.
20世紀を代表する建築家・デザイナーのル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアン。3名の共作により生まれた作品は、モダンデザインのアイコン的存在として、今も色褪せることなく輝きを放っている。
数多の作品のなかでも、“世界一有名な寝椅子”と称されるのが、1929年に発表された、こちらの「シェーズ ロング ア レグラージュ コンティニュ」。滑らかな感触が心地いいレザーのヘッドレストが備わるシートは、体のラインに合わせて綿密にデザインされており、寝心地はこの上なく快適。台座部分と接するパイプは弓形になっているため、シートの角度を調整できるのも特徴。映画鑑賞をするときは頭側を高めに、昼寝をしたいときは頭側と足側を水平に......と、シーンや気分にあわせて、思いのままにくつろげる。一度使えば、ル・コルビュジエが「休養の為の機械」と呼んだのもうなずけるだろう。シートは毛皮3種類(白黒茶/白黒/黒)、キャンバス生地(1色)、バリエーション豊富な革からセレクトできる。

2026年9月までの期間限定で発売されるリミテッドエディション(¥1,870,000)
COURTESY OF CASSINA IXC.
2025年は、カッシーナによる本作の復刻60周年を記念した、期間限定発売のリミテッドエディションも登場。上質なサドルレザーを採用したシートと、スチールパイプのフレームは同系色で仕上げられ、よりスタイリッシュな印象に。カラーはブルガリアンレッド、オーシャンブルー、フォレストグリーンの3色。現代のライフスタイルに合わせたフレッシュな装いが新鮮だ。
問い合わせ
カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
公式サイトはこちら
アルヴァ・アアルトの「ラウンジチェア 43」
「ラウンジチェア 43」¥939,900/アルテック
COURTESY OF ARTEK
無垢材をL字に曲げる「 L-レッグ」をはじめ、木製椅子の構造とデザインに革新をもたらす技術開発により、機能性と普遍的な美しさを持つ、数々の名作を生み出してきた20世紀を代表する北欧の建築家、アルヴァ・アアルト。1937年にデザインした「ラウンジチェア 43」は、積載合板をやわらかく曲げる技術「ラメラ曲げ木」で仕上げられた木のフレームが印象的な作品。肘掛けから脚部へとつながる大きなカーブは、合板とは思えないほど滑らかな曲線を描き、オブジェとしての存在感も抜群だ。
体のラインに沿ってデザインされたシートには、リネン製のウェビングテープを採用。体重をやさしく受け止めるほどよい“しなり”は驚くほど快適で、一度使ったら虜に。交換可能なウェビングテープは、ホワイトやブラックのほか、ブラウン、ナチュラルレッドなど全6種から選べる。

COURTESY OF ARTEK
問い合わせ
アルテック
TEL. 0120-610-599
公式サイトはこちら
ポールケアホルムの「PK24™ ラウンジチェア」
「PK24™ ラウンジチェア」¥2,659,800〜/フリッツ・ハンセン
COURTESY OF FRITZ HANSEN
レザーとスチールなど、異素材のコントラストと、有機的な曲線からなる美しいシルエットの椅子を生み出してきたデンマークの巨匠、ポール・ケアホルム。1965年にデザインした「PK24™ラウンジチェア」も、流れるような曲線を描くシートと、ヘッドレストの革、シートの籐、台座のステンレススチールという3つの異なる素材を掛け合わせた、ケアホルムらしさがあふれる作品のひとつ。ロココ様式の長椅子からインスピレーションを得てデザインしたもので、「ハンモックチェア」の愛称でも知られている。
台座にあるU字型の薄いステンレスのベルトの上にシートを載せる構造になっており、角度を自由に変えられるのも魅力。読書や映画鑑賞、昼寝など、多彩なリラックスシーンに寄り添ってくれる機能性を、ミニマルなデザインで見事に実現している。シートの張り地はレザータイプもあり。

COURTESY OF FRITZ HANSEN
問い合わせ
フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107
公式サイトはこちら
コンスタンチン・グルチッチの「トラフィック シェーズラウンジ」
「トラフィック シェーズラウンジ」¥611,600〜/マジス
COURTESY OF MAGIS JAPAN
家具のみならず、展覧会デザインや建築とファッションのコラボレーションなど、幅広い分野で活躍するドイツ出身のデザイナー、コンスタンチン・グルチッチ。幾何学的なシートが特徴的なアルミ製の椅子「チェアワン」をはじめ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などに収蔵された作品も多く、ユニークな発想から生まれた革新的なデザインで魅了する。
こちらの「トラフィック シェーズラウンジ」は、2013年、マジスのソファ「トラフィック」シリーズのひとつとして発表した寝椅子。ボリューミーなクッションシートを支えるのは、スチールパイプよりも細身なスチールロッド製のワイヤーフレーム。“Traffic(トラフィック)”の名の通り、あちこちに行き交う交通網を彷彿とさせるフレームの形状に、遊び心が感じられるとともに、見た目の軽やかさを演出し、カジュアルなスタイルのインテリアにも溶け込んでくれる。
シートの張り地は、北欧のテキスタイルメーカーKvadrat社をはじめ、屋外使用、レザーと多彩なラインナップからセレクト可能。メタリックの粉体塗装が施されたフレームは、ブラックとホワイトの2色。張り地とフレームのカラーの組み合わせ次第で印象も変わるため、インテリアや好みにあわせて、コーディネートを楽しみたい。

COURTESY OF MAGIS JAPAN
問い合わせ
マジス ジャパン
公式サイトはこちら
シャルロット・ペリアンの「インドシンヌ シェーズロング」
「インドシンヌ シェーズロング」¥1,089,000~/カッシーナ
COURTESY OF CASSINA IXC.
ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレとの共作だけでなく、不思議な形のテーブル「フォルム リーブル」など、常識にとらわれない自由な発想で、現代のフレキシブルなライフスタイルにもマッチする多彩な家具を手がけてきた、フランスを代表する女性建築家シャルロット・ペリアン。
そんなペリアンの未発表作として2024年、カッシーナにより復刻製品化を果たしたのが、こちらの「インドシンヌ シェーズロング」だ。原型となるモデルがデザインされたのは、ペリアンが工芸局長としてインドシナに滞在していた1943年のこと。当時妊娠後期で安静を言い渡されていたペリアンが、静養しながら執筆や創作活動を続けられるようデザインしたもので、優美なカーブを描くアームレストは、読書や物を書くときに肘を置く、ベストポジションに備わっている。
デザインされた当時は太平洋戦争中だったためクロム管が入手できず、フレームは籐でつくられていたが、復刻にあたり、スチールチューブで再編し、シートには再生PET繊維のソフトなパッディングを採用。象徴的なデザインはそのままに、新たな素材で幻の名作が現代に甦った。フレームは、アイボリー、ライトブルー、グリーン、ブラックの4色から選べるエナメル仕上げと、ガンメタルグレー塗装仕上の2種。

COURTESY OF CASSINA IXC.
問い合わせ
カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
公式サイトはこちら
▼あわせて読みたいおすすめ記事