6つのコインが“今”この瞬間の気持ちを引き出し、過去の行いを振り返りながら未来を占います。人気占い師・真木あかりさんがコインからの声を紐解き、この先の行動の道しるべをあなたへ──
さあ、深呼吸をひとつして、「START」をタップ!

ILLUSTRATIONS BY MAORI SAKAI

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さまざまな事象にアンテナを張り巡らせ、その繊細で温かな人柄が多くの人から厚い信頼を寄せられている占い師・真木あかりさん。真木さんの琴線に触れた、心の滋養になる四字熟語とメッセージを毎月お届け
☆虎視眈々☆
「虎視眈々と社長の座を狙う」などと使われる虎視眈々。虎視とは虎が獲物を狙い見ること、眈々とは虎が見下ろすさまを意味し、ターゲットに狙いをつけて様子をうかがうという意味合いで使われます。
もともとは儒教の最高経典である「四書五経」の一つとしても数えられる『易経』に見える四字熟語であり、「虎視」と言う言葉は詩仙と呼ばれた李白の「古風」という漢詩にも見られます。虎は生活のため山に分け入ったときに遭遇することもあり、日常の脅威ではありましたが、ただ凶暴な害獣とみなされていたわけではなく、強さや威厳、神秘性を持った人知を超える存在と認識されていました。唐代には李景亮作と伝えられている伝奇小説『人虎伝』が書かれ、作中では人間が虎になるという怪異が描かれます。これを綿密な心理描写によって文学に仕立て上げたのが中島敦『山月記』でした。さて人相を占う東洋の観相学という分野では「象目」「羊目」「馬目」「狼目」など、動物の目になぞらえて人の特性を占う方法が伝えられています。「虎目」ももちろんあります。見開いたような強い力を持つ目であり、虹彩は明るい茶色や金色であることが特徴となるそう。東洋に限っていえば、珍しい相かもしれません。虎目は吉相のひとつで、小さなことを気にしない剛毅の人で、力強い強運の持ち主とされています。狙った獲物を逃さない、虎視眈々の目と言えるかもしれません。
高田真治・後藤基巳訳『易経(上)』(岩波文庫)
『改訂新版 世界大百科事典』(平凡社)
『新明解 四字熟語辞典』(三省堂)
小野十傳『東洋観相秘占い』(ワン・パブリッシング)

ILLUSTRATIONS BY MAORI SAKAI
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