アンダーソンは、写真家シャーマンの世界に宿る多様な女性像と、彼女が紡ぎ出すウィットに富んだ物語に惹かれるという。自身の名を冠したブランドとロエベで、挑発的で遊び心のある服を提案する彼が、同じ要素をもつシャーマンのアートを好むのは当然のことだろう。「シンディ・シャーマンの表す“自由”、つまりたったひとりの人間が、多様に表現する“自由”に魅力を感じるんだ。それとストーリーテリング(伝えたいことを物語形式にして語り、印象づけること)の要素も気に入っている。僕らが生きる現代において、ストーリーテリングは何より大切じゃないかって思うから」とアンダーソン。40年代風のギャバジンスーツには、女性が従うべき慣習に抗し続けきたシャーマンの姿勢が映し出されている。ジャケットについた性器のような形のシリコン製ボタンは、想像の人物に扮したり、ゆがめた肉体を表現したりしながら、つねに衝撃的なビジュアルを生んできたシャーマンへのトリビュートだ
PHOTOGRAPH BY KATJA MAYER
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