花の美しさ、花がもたらす詩的な世界をジュエリーを通じて表現してきたヴァン クリーフ&アーペル。華道家・片桐功敦を迎え、メゾンの重要な着想源である花にフォーカスしたエキシビションが、4月22日(木)から5月9日(日)まで開かれる

BY MASANOBU MATSUMOTO

 真冬に花を咲かせるクリスマスローズをモチーフにした「ローズ ド ノエル」コレクションや4枚のハート形の花びらを連ねた「コスモス」。また、そよ風に踊るような花の佇まいを軽やかに表現した「フリヴォル」。ヴァン クリーフ&アーペルにとって、花は重要なモチーフであり続けてきた。

 4月22日(木)、代官山 T-SITE GARDEN GALLERYで開幕する『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』展は、ヴァン クリーフ&アーペルの花に対するオマージュを主題にしたもの。花々のジュエリーを着想源に、華道家、片桐功敦が制作したインスタレーションを公開する。片桐は、華道の流派のひとつ「花道みささぎ流」の家元。独自の視点で花や自然に向き合い、いわゆる王道的な“いけばな”のあり方にとらわれない作品づくりを展開してきた。

画像: 華道家、片桐功敦のインスタレーション作品。水や光を巧みに操り、水面に幻想的な風景を創り上げる © ATSUNOBUKATAGIRI

華道家、片桐功敦のインスタレーション作品。水や光を巧みに操り、水面に幻想的な風景を創り上げる
© ATSUNOBUKATAGIRI

 会場では、特別に設えられた池に生命力に満ち溢れた草花がいけられ、その種類は会期中も季節の移ろいとともに変化していくという。東京の道端にも咲いている花、高山にしか育たない花、そして遠い国からきた花。本来同じ場所に育つはずのない草花が、まるで自然の生態系のように調和して、ファンタジックな世界を作り出す。また1930年代のアートピースから新作まで、花をモチーフとしたメゾンの代表的なジュエリーが並ぶ。いわば、命の儚さを表現するいけばなと永遠の美を伝えるジュエリーの共演。「枯れるものと枯れないもの。相反するもののコントラストも、テーマとしては非常に魅力的」とは、片桐の弁だ。

画像: 期間限定エキジビション 『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』のために制作された特別ムービー COURTESY OF VAN CLEEF & ARPELS www.youtube.com

期間限定エキジビション 『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』のために制作された特別ムービー
COURTESY OF VAN CLEEF & ARPELS

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画像: 片桐功敦(ATSUNOBU KATAGIRI) 1973年、大阪生まれ。華道家。1997年、24歳で華道の流派のひとつ「みささぎ流」の家元を襲名。いけばなのスタイルは伝統から現代美術的なアプローチまで幅広く、異分野の作家とのコラボレーションや執筆活動も展開 COURTESY OF VAN CLEEF & ARPELS

片桐功敦(ATSUNOBU KATAGIRI)
1973年、大阪生まれ。華道家。1997年、24歳で華道の流派のひとつ「みささぎ流」の家元を襲名。いけばなのスタイルは伝統から現代美術的なアプローチまで幅広く、異分野の作家とのコラボレーションや執筆活動も展開
COURTESY OF VAN CLEEF & ARPELS

 会期中には、花の魅力を探るオンライントークイベントも開催する。片桐に加え、植物のオブジェを空間に配置するインスタレーション作品を展開する現代美術家、須田悦弘と、動植物をモチーフにするイラストレーター、黒田潔が日替わりで出演。「My Vision of Flowers(私にとってのハナ)」をテーマに、各々がクリエイターの視点から花の存在意義を語るという。またヴァン クリーフ&アーペル銀座本店では、5月9日まで片桐がデザインしたウィンドウディスプレイを公開。金属造形作家、鈴木祥太とのコラボレーションで、エキシビションとはまたちがう「ハナの光」を楽しめる。

エキシビション『LIGHTOFFLOWERS ハナの光』
会期:4月22日(木)〜5月9日(日)
会場:代官山T-SITE GARDEN GALLERY
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15
営業時間:11:00〜20:00(4月26 日〜28日は18:00まで)
入場料:無料

オンライントークイベント “My Vision of Flowers”
日にち・登壇者:
4月26日(月)片桐功敦氏
4月27日(火)須田悦弘氏
4月28日(水)黒田潔氏
時間:20:00〜21:00(各日)
参加料:¥1,500

※エキシビションの観覧、オンライントークイベントの参加は、LINEアカウント@vancleefarpelsもしくは下記のページより要・事前予約。
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問い合わせ先
ヴァン クリーフ&アーペル ルデスク
フリーダイヤル:0120-10-1906
公式サイト

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