ナイジェリアに生まれ、現在ロンドンを拠点に活動するオロウは、今回の課題を前にさまざまなアーティストのことを思い浮かべた。そして最終的にガーナ系イギリス人画家リネット・イアダム=ボークアイのために何かを作りたいと感じたという。オロウにとって彼女は「現代アートにおける、新しい具象絵画を生み出した人物。同世代のカラード(有色人種)のアーティストや女性アーティストに勇気を与える最高の模範像」だそうだ。柔らかな筆のタッチと鮮やかな色使いで黒人たちを描いた肖像画は、写実的でありながら幻想的で、これまでになかった新しい絵画形式だといえるだろう。オロウは、友人であるイアダム=ボークアイが、どんなに着飾ったときでもためらわずに“キャンバスに立ち向かう”気概も尊敬している。彼女のように美に精通した女性のために、あえて実用性のあるユニフォーム的な服を作りたかったという彼は、オークルカラーのデニム地のダブルブレストジャケットをデザイン。ボトムの深いポケットからは「絵筆が何本か飛び出すとさまになるね」とオロウは言う
PHOTOGRAPH BY KATJA MAYER
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