5.徹頭徹尾すばらしかったグッチのショー
新しい本社ビルにて、メンズとウィメンズの合同ショーを開催したグッチ。ミラノ・ファッションウィークの幕開けにふさわしいショーだった。紫のカーテンが取り払われると、プラスティックの屋根や壁がついた温室のようなランウェイが登場。その中心には、全面を鏡で覆われたピラミッド型オブジェが。このインスタレーション・アートのようなセットを舞台にして行われたのは、ランウェイショーというよりも、もはやパフォーマンスと呼ぶべきものだった。119ものルックが登場したコレクションは、ヴィンテージからの引用と再発見のマッシュアップ。ランウェイを歩くモデルたちの列を見ていると、他の時代のショーを見ているような気分になった。この数シーズン、グッチのクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレは進化し続け、私たちを虜にし続けている。
COURESTY OF GUCCI BY KEVIN TACHMA