BY T JAPAN
ボッテガ・ヴェネタの「ボッテガ」は、イタリア語で「工房」を意味する。ワールドワイドなブランドであるボッテガ・ヴェネタが、小規模ながらも卓越したクラフツマンシップとクリエイティビティにこだわったハンドメイド製品を生み出す世界各地の生産者を支援するプロジェクトが、2年目に突入した。
昨年はイタリアのボッテガをフィーチャーしたが、今回は上海のパスタメーカーやアメリカの小さな町の木工職人など、イタリア文化にインスパイアされた製品を作る世界各地の14のボッテガにスポットを当てている。日本からはAtelierGK Firenze、Less Panettone、プリンス工業、今村能章、吉田牧場と5つものボッテガが選出されている。

ATELIERGK FIRENZE(日本)
製本、修復、ノベルティグッズの専門店。2010年にフィレンツェで創業したラポ・ジャンニーニと桑田宝子は、 フィレンツェの伝統的な技術と日本の細部まで行き届く心遣いを組み合わせ、ラグジュアリーなプロダクトの製造および修復を行う熟練の職人だ

プリンス工業(日本)
新潟県三条にある工房で、カーボンやスチールを使ったキッチン用品を専門に扱う。パスタメジャーはイタリアの伝統的な調理器具にオマージュを捧げている

JE & JO PASTA(中国)
創業以前にイタリアに居住していたユー一家が営む工房。エルビラ・リーとトム・ユー夫妻は上海で「Casa Mia」というイタリアンレストランを経営しており、その子供であるジェニー・ユーとジョディ・ユーは両親の歩んだ道を追って、伝統的な生パスタを生産するJe&Joを創業した

ROCKLEDGE FARM WOODWORKS(アメリカ)
アメリカのバーモント州にある家族経営の小さな工房で、上質な天然木を使った精巧なハンドメイドの家具を何世代にもわたって作り続けている。このジェラートスクープは、イタリアの美味しいジェラートにオマージュを捧げている

今村能章(日本)
日本の伝統的な茶道からインスピレーションを得て、コーヒーをより美味しく飲むためのエスプレッソカップを制作。取っ手がなく質感豊かなカップは、一杯のエスプレッソにさらなる満足感を添えてくれる
写真で紹介した5つのほかに、Azienda Agricola Sciara (中国)、Dal Cuore(中国)、Franca NYC(アメリカ)、Less Panettone(日本)、Levain Bakery(中国)、Settepani Bakery(アメリカ)、Westwind Orchard(アメリカ)、Xiangyu Olive Development(中国)、吉田牧場(日本)が選出されている。
12月には、ボッテガ・ヴェネタのウェブサイトや広告、ニュースレター、ストアのウィンドウ、そしてニューヨークのバーグドルフ・グッドマンのカスタムディスプレイを通じて、これらのボッテガに敬意を表し、究極のものづくりの精神を追求する姿勢を称えるという。
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