いよいよ2023年も残りわずか。新年を気持ちよく迎えるために部屋を片付けたいと考えているのなら、思いきって新しい収納アイテムを迎えてみては?そこで今回は、キャッチーな見た目に実用性を兼ね備えた、名建築家・デザイナーが手がけた収納の名作をピックアップ。来たる2024年に向け、おしゃれに、そしてスマートに暮らしを整えて

BY SUMIRE FUJIWARA

アキッレ・カスティリオーニ&ジャンカルロ・ポッツィの「COMODO」

画像: 「COMODO コモド サイドテーブル」各¥181,500/メトロクス COURTESY OF METROCS

「COMODO コモド サイドテーブル」各¥181,500/メトロクス

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 イタリアの革新的工業デザインの先駆者、アキッレ・カスティリオーニ。核となる要素だけを残し、デザインの無駄を一切排除するカスティリオーニのデザインアプローチが色濃く反映された作品が、1988年にジャンカルロ・ポッツィと共に制作した「COMODO コモド サイドテーブル」だ。

 ウッドキャビネットとそれを支えるメタル製の長いステム、三本脚の土台から成るコンテンポラリーなデザインが特徴で、キャビネットにはヒンジで開け閉めできるトレイ状の蓋が付いており、テーブル兼収納として使用が可能。モダンな佇まいで空間にさりげなく溶け込み、ベッドサイドテーブルやトレイ、コーヒーテーブル、お気に入りのものを入れておく小箱など、多目的に活躍する。カラーはナチュラルとブラックの2色。

画像1: COURTESY OF METROCS

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メトロクス
TEL. 03-5777-5866
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チャールズ&レイ・イームズの「イームズハングイットオール」

画像: 「イームズハングイットオール - Herman Miller× HAY」¥68,200/ハーマンミラー COURTESY OF HERMAN MILLER

「イームズハングイットオール - Herman Miller× HAY」¥68,200/ハーマンミラー

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「イームズ ハングイットオール」は、チャールズ&レイ・イームズが「享楽について真面目に考える」という信念の元に1953年に発表した作品。ごくありふれたコートラックを、スチールワイヤーとウッドボールを用いて独創的に表現した名作で、壁に備付けるだけで空間に楽しげなアクセントを添えてくれる。

 発売以来、さまざまな素材やカラーのバリエーションが登場してきたが、中でも注目したいのがデンマークのインテリアブランド、HAYとのコラボレーションモデル。ウッドボールは鋳込みのガラス球素材で滑らかに、カラーはHAYらしい鮮やかな色調の2種を用意するなど、クラシカルな名作をHAYらしい解釈でブラッシュアップしている。気持ちも高まるチャーミングなラックで、コートや帽子、バッグなど、この時期嵩張るアイテムを楽しく片付けて。

画像: COURTESY OF HERMAN MILLER

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ハーマンミラーストア 青山
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アンナ・カステッリの「コンポニビリ」

画像: 「コンポニビリ」¥20,100〜/カルテル COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

「コンポニビリ」¥20,100〜/カルテル

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 1967年の発売から50年以上たった今も、カルテルでベストセラーを誇る「コンポニビリ」。創業者ジュリオ・カステッリの妻であり、“緻密なモジュールの概念”をデザインに落とし込んだ名クリエイター、アンナ・カステッリのクリエイティビティから生まれた、言わずと知れた名作だ。

 円柱型にスライド式の扉がついたモダンでスタイリッシュなデザインは、一つ置いてあるだけでも存在感抜群。収納力にも優れているので、ソファやベッドサイドはもちろん、キッチンやデスクなどさまざまな場所で役立てることができる。ベーシックカラーからメタリックカラーまで、豊富なカラー展開も人気の理由。サイズも多種用意されているので、カラー・サイズ違いで並べてコーディネートして楽しみたい。

画像: COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

カルテル
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ドロシー・ベッカーの「ウーテン シロ」

画像: 「ウーテン シロ I」¥42,900〜/ヴィトラ COURTESY OF VITRA

「ウーテン シロ I」¥42,900〜/ヴィトラ

COURTESY OF VITRA

 ペンやハサミなど、ごちゃつきやすい文具や小物類の収納は誰もが頭を悩ませるもの。使う頻度が高いからこそ、すっきりとスマートに整えたい──そんな願いを叶えてくれるのが、ヴィトラの名作「ウーテン シロ」。

 1969年にドロシー・ベッカーが発表したこの壁掛け収納は、プラスチック製かつシンプルなルックスで、オフィスからキッチン、書斎、バスルーム、子供部屋まで幅広いシーンに対応。さまざまな形・大きさの入れ物や金属フックがついており、身近な日用品を“飾るように”収納することができる。サイズはオリジナルの「ウーテン シロ I」、1970年に発表された小型タイプの「ウーテン シロ Ⅱ」の2サイズ展開。カラーバリエーションも豊富なので、部屋の雰囲気に合わせてチョイスすることができる。何も考えず直感的にしまうだけでも洒落て見えるので、片付けも捗りそうだ。

画像: COURTESY OF VITRA

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ヴィトラ
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ヴァーナー・パントンの「Panton Wire」

画像: 「Panton Wire Single」(モナーク)¥29,920/フライミー COURTESY OF FLYMEe

「Panton Wire Single」(モナーク)¥29,920/フライミー

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「パントン チェア」でもおなじみの、20世紀を代表する建築家兼デザイナーのヴァーナー・パントンが、1971年に発表した「パントンワイヤーシステム」。50年以上前の作品とは思えないほど洗練された佇まいのこのモジュール式シェルフは、シンプルなインダストリアルデザインに軽やかさとエレガントさを見事に両立させている。

 汎用性が高く、床置き、壁掛け、重ね置きまで使い方は自由自在。複数台を組み合わせたり、別売りの「トップパネル」や「シェルフボード」を追加することで、飾り棚、小さなテーブル、ブックスタンド、部屋のパーテーションなどマルチに活躍してくれる。
 使い方だけでなく、カラーやサイズの組み合わせを自由に楽しめるのも「Panton Wire」の魅力。サイズは幅約35cmのコンパクトな「Panton Wire Single」と、幅70cmの「Panton Wire Extended」の2種。カラーは、クローム、ブラック、スノー、モナークの全4色。

画像: COURTESY OF FLYMEe

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アルヴァ・アアルトの「ティートロリー 901」

画像: 「ティートロリー 901」各¥356,400/アルテック COURTESY OF ARTEK

「ティートロリー 901」各¥356,400/アルテック

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 アルヴァ・アアルトが1936年にデザインしたアルテックの「ティートロリー 901」は、暮らしに彩りを添える、オブジェのような存在感が魅力。アアルト夫妻が旅の途中で出会ったイギリスの紅茶文化と、彼らが書籍などから感銘を受けた日本の木工技術や建築から着想を得て作られた作品で、特徴的な2つのループのフレームは、バーチ材の合板を無垢の木のように滑らかなカーブに仕上げる“ラメラ曲げ木”の技法によって形成されている。

 その名の通り、食事や飲み物を運ぶトロリーとしてはもちろんのこと、オブジェやアート、花瓶を飾るリビングのシェルフとして、あるいは本や雑誌、書類やデジタルデバイスをさっと片付けるデスク周りの可動式収納として……と、フレキシブルに活用可能。日本の技術から影響を受けているというだけあり、洋室はもちろん和の空間との相性も抜群。

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アルテック
TEL. 0120-610-599
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ジョエ・コロンボの「リング」

画像: 「リング」¥93,500~/メトロクス COURTESY OF METROCS

「リング」¥93,500~/メトロクス

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 60年代のイタリアデザイン界を牽引した伝説的デザイナー、ジョエ・コロンボ。41歳という若さでこの世を去ったコロンボのデザイナーとしての活動期間は実にわずかだが、その中で「ボビーワゴン」をはじめ、数々の名作を生み出している。キューブ型のシェルフに丸い穴が空いたアーティスティックなルックスの「リング」も、その一つ。「ボビーワゴン」が誕生する6年前の1964年にデザインしたプロダクトで、本体にはスチール、天板と内側の底面にはオーク材を採用した異素材の組み合わせは、いま見ても新鮮だ。

 カラーはホワイトとグレーの2色展開。キャスターも有り・無しから選ぶことができるので、積み重ねてディスプレイ棚にしたり、一段でサイドテーブルとして使ったりと、使い方のバリエーションが広いのも嬉しい。重ねた時に穴の面をずらすなど多彩な見せ方を楽しめるので、自分らしい飾り方を見つけて。

画像2: COURTESY OF METROCS

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メトロクス
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