古来から伝わる「二十四節気」は、春夏秋冬の季節を6つずつに分け、それぞれの期間に季節の変化を表す名前をつけたもの。気忙しい日々だからこそ、暦に合わせて咲く色とりどりの花から活力をチャージしたい。今回は心が浮き立つ時季におすすめの花束を、東京・丸の内の「bois de gui」に束ねてもらった

TEXT & PHOTOGRAPHS BY YURI TAKAHASHI

啓蟄 3月5日〜3月19日

 菜の花、パンジー、沈丁花……街のあちらこちらが彩りはじめる啓蟄の頃。春一番が吹いたり、雨が降ったりと大気が不安定な時季でもある。しかし、虫出しの合図と言われている「初雷」が観測されると、土の中で寒さに耐えていた虫たちが春の気配に誘われて、目を覚ます。梅の花がほころび、蝶が舞い始めたら、いよいよ春分に向けての準備が整う。

画像: シックな色合いながら、春の華やかなムードも感じるブーケは自分へのご褒美にも。 ¥5,500

シックな色合いながら、春の華やかなムードも感じるブーケは自分へのご褒美にも。 ¥5,500

 アンティークカラーのクリスマスローズ、シンビジューム、ピュアなフレッシュイエローのフランスミモザがアクセント。男性から女性に感謝を伝える日として、3月8日の国際女性デーにミモザを贈る習慣は、近年日本でも定着。感謝を伝えたい大人への贈り物にぴったりのブーケだ。

画像: 花器にラフに生けても様になる

花器にラフに生けても様になる

 丸の内で働く人々、ショッピングや食事に遊びに来る人たちに頼りにされている、フランス語でヤドリギの森を意味する「bois de gui」。深みのある色合いや、一癖も二癖もある花びらの花、野趣に富んだ枝物から、季節や渡すシーンを想定し、花器にそのまま生けられるような一束を束ねてくれる。

画像: 東京の中心で、外国のフローリストに来たような気分を味わえる

東京の中心で、外国のフローリストに来たような気分を味わえる

 一見するとインテリアショップやグリーン専門店のようなインダストリアなムードが漂うboisde gui。素敵な花があることをたくさんの方に知ってほしいと、「おもしろくてチャーミングな花を仕入れることを心がけている」と話す店長の廣田大慈さん。お店の中心に花専用の小部屋があり、自分の気持ちに寄り添ってくれる花を探せる空間が広がる。

 店舗ではワークショップを開催することも。直に花に触れる機会を作り、どんな花にも合わせられるような花器や心からおすすめできる作家の作品の展開など、花だけではなく、花と過ごす豊かな時間も提案してくれる。新たな発見を見つけられる花屋だ。

画像: 毎年大好評のミモザリース。ドライになっても春のエネルギーを感じさせてくれる

毎年大好評のミモザリース。ドライになっても春のエネルギーを感じさせてくれる

bois de gui
ボワドゥギ
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F
電話番号:03-3201-5687
営業時間:11:00〜19:00
定休日:不定休
公式インスタグラムはこちら

参考文献:『花と短歌でめぐる 二十四節気 花のこよみ』株式会社KADOKAWA
『くらしのこよみ 七十二候の料理帖』平凡社
山下景子『二十四節気と七十二候の季節手帖』 成美堂出版

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