BY T JAPAN
coconogacco(ここのがっこう)は、山縣良和が2008年に開講した“世界と自分自身の装いの原点に向き合いながらファッションを学ぶがっこう”である。長年、栗野宏文は講義を受け持ったり、講評会や卒業展覧会などに参加し、生徒たちの創作活動と深く関わってきた。
「ファッションとは単に貨幣と交換する商品ではなく、またプロダクツでもない。ファッションとはひとが生きるのに不可欠なエモーションを喚起し、醸成してくれるもの。」
その想いを共に分かち合い、体現した場が、このたび渋谷パルコに出現した。栗野が選んだcoconogaccoの生徒6名の作品のほか、出店を記念したオリジナルTシャツやバッグが販売される。

中村英の作品。マテリアル&マターコース在籍。ソニーグループコーポレートテクノロジー戦略部門に勤務しながらcoconogaccoでファッションを学ぶ。人文知をビジネス実装するプロジェクトをリードし、感動の科学的研究を推進

馬淵岳大の作品。マテリアル&マターコース在籍。2022年、欧州最大のファッションコンペティション『ITS』のアートワーク部門ファイナリストに選出。ドローイングや刺繍した柄をベースに、テキスタイルから新しいファッション表現の可能性を探る

村尾拓美の作品。アドバンスコーズ在籍中。3D技術とファッションを組み合わせた制作をしている
PHOTOGRAPHS BY KENJI AGATA
学生の製作にはデザイナーの堀内太郎、富永航などの総勢10名のチューターが参加。商品設計・製作にはファッションしらいしが協力し、このたびの商品化が実現した。
ファッションとはなにか。その問いかけは自分自身、そして私たちが生きる社会の動きと深くつながり、互いを映し合うものであろう。創業50周年を迎えた渋谷パルコにて、ファッションの持つポテンシャルと、これからの時代を拓く鮮烈な感性と志に、直に触れてみてほしい。
cococuri(ココクリ)
会期:~2023年11月30日(木)
会場時間:11:00〜21:00
会場:渋谷パルコ1F POP UP SPACE
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
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