RECIPE BY YOKO ARIMOTO, PHOTOGRAPHS BY YUKI SUGIURA, TEXT BY MIKA KITAMURA
「ふっくら、もちもちに炊き上がる玄米のベストな炊き方です」
「私の母は玄米を日々の生活に取り入れていたので、幼い頃から玄米は白米と同じように親しみのある味でした。大人になり、風邪が長引いて鼻炎になって1年ほど治らなかったときに玄米食に切り替えたら、自然に回復しました。玄米だけがよかったのか正確にはわかりませんが、私は身体によいと言われる玄米の効果だと思っています。以来、白米もいただきながら、玄米を食べる生活をしています」と有元葉子さん。
ただ、身体によいからとパサパサした玄米ご飯を我慢して食べるのでは長続きしないもの。玄米もおいしいから食べる、が一番。「玄米の選び方がわからない、どう選べばよいのでしょう?とよく尋ねられるのですが、おいしい白米の玄米なら大丈夫、と答えています。私はいつも取り寄せる白米と同じ、新潟・魚沼産の玄米を送ってもらっています」。
納得のいく玄米を手に入れたら、何で炊くかも大事。「いろいろ試した結果、たどり着いたのが『カムカム鍋』と圧力鍋で炊く方法です。カムカム鍋とは、圧力鍋に入れて使用する玄米専用の陶器製の鍋のこと。遠赤外線効果もあり、玄米がふっくら炊き上がります。この内鍋がちょうど入る「平和圧力鍋」とセットで、すでに40年ほど使い続けています」。
圧力鍋は持っていても、カムカム鍋は持っているひとは多くないはず。「圧力鍋だけで炊いても、もっちりと炊き上がります。その場合は、今回ご紹介する炊き方と同じで、玄米3カップ、水800ml、圧力がかかり始めたら2〜3分加熱し、火を弱めて20〜25分加圧。火を止めて蓋に水をかけて圧力を抜いたら、炊き上がりです」。
こうして炊き上げる玄米は、ふっくら、もちもち、かみしめるためにしみじみおいしい。炊き方をマスターしたら、次回はおいしい玄米の食べ方をお伝えしましょう。
<材料 約4人分>
玄米 3カップ
水 3カップ
<作り方>