1 階ピロティを起点に作成された日本館の見取り図。階段を上がって入場する2 階展示室と1 階の半屋外空間によって成り立つこの建築は、天井に常設された〈穴〉を通してもう一方の空間を垣間見ることができるのが特徴だ。実体のない自身の存在意義に確信がもてない〈穴〉が、今回の展示のテーマである「中立点」を象徴する主役となる。2 階の映像展示ではほかの建築的要素(柱、壁、煉瓦テラス、階段の庇、イチイの植栽、建物全体を回遊する動線リング)に人工知能(AI)が憑依し、5人の人間と対話を交わす。そのスクリプトは、西洋列強国によるナショナルパビリオン成立の歴史から、日本館建築のユニークな構造、そして〈穴〉=「中立点」の存在意義へと展開する。一方、1 階ピロティの展示では、〈動線リング〉と〈穴〉という目に見えない要素を多彩なオブジェクトの配置や関係性を通して可視化する。
1 階ピロティを起点に作成された日本館の見取り図。階段を上がって入場する2 階展示室と1 階の半屋外空間によって成り立つこの建築は、天井に常設された〈穴〉を通してもう一方の空間を垣間見ることができるのが特徴だ。実体のない自身の存在意義に確信がもてない〈穴〉が、今回の展示のテーマである「中立点」を象徴する主役となる。2 階の映像展示ではほかの建築的要素(柱、壁、煉瓦テラス、階段の庇、イチイの植栽、建物全体を回遊する動線リング)に人工知能(AI)が憑依し、5人の人間と対話を交わす。そのスクリプトは、西洋列強国によるナショナルパビリオン成立の歴史から、日本館建築のユニークな構造、そして〈穴〉=「中立点」の存在意義へと展開する。一方、1 階ピロティの展示では、〈動線リング〉と〈穴〉という目に見えない要素を多彩なオブジェクトの配置や関係性を通して可視化する。