BY JUNKO ASAKA
北欧スウェーデンに創業して90年。高い品質を誇るベッドメーカー「DUXIANA/デュクシアーナ」が、このほど日本に初上陸した。ノーベル賞受賞者とその家族が宿泊することで知られるストックホルムの「グランドホテル」、ドバイの通称“7つ星”ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」といった高級ホテルで採用されるなど、世界的に高い評価を得ているベッドブランドだ。
ブランドの誕生エピソードがなかなかユニークだ。もとショコラティエだった創業者がアメリカ出張中、たまたま体験した“スティールスプリングを使ったベッド”のすばらしさに感激したあまり、ベッド製造業に鞍替えして1926年に創業。「世界で最もすばらしい回復の場」であることを目指して、独自のシステムによるベッドを研究、開発してきた。
その快適さを生み出す構造のあれこれは、独自のクリエイティビティと、スウェーデンという土地ならではのオリジナリティに満ちている。
1.体圧分散にすぐれた連続コイルスプリング
スウェーデンは鉄鉱石の産地キルナを背景に鉄鋼業が盛んで、硬く上質なスウェーデン鋼は品質の高さで知られる。このスウェーデンスチールワイヤーを使用して開発したDUXIANA独自の連続スプリングコイルは高いサポート力を誇る。
実際に寝てみると、たしかにマットレスは柔らかいのに張りが感じられ、肩や腰など張り出した部位がほどよく沈み、その他の部位はしっかりホールドされている実感がある。スプリングの弾力性や復元力のたまものだろう。あおむけでも横向きでも背骨がまっすぐに維持され、全身が同等の圧力で支えられることによって血流の圧迫が最小限に抑えられるので、寝返りも少なく、より深い眠りが期待できるという。