季節にふさわしいもの、ときめくものをさりげなく――。ギフトコンシェルジュの真野知子さんが、真摯にものづくりに打ち込む作り手たちによる素敵な贈りものを紹介する連載第12回

BY TOMOKO MANO, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO

 冬から春へと季節が少しずつ巡るころ。まだ空気の冷たい日の多い時期に春の訪れを予感させる贈りものをいただくと、気持ちも一気にときめくもの。この季節、早春を代表するスミレの花にちなんだ可憐な品を、大切な人への贈りものにいかがでしょう。また、そろそろホワイトデーにも気をとめておきたい頃。贈りもの選びに悩める方へヒントとなるような、お返しギフトのアイデアもご紹介します。


 西荻窪の街角にある「cotito(コチト)」は、お花とお菓子の共存する幸福な空間。ティータイムをぱっと華やかに彩るお菓子は、ひとつひとつ丁寧な手仕事で作られています。ホワイトチョコレートや、甜菜糖(てんさいどう)と水でつくられたアイシングに、エディブルフラワーを散りばめた焼き菓子は、可憐なカメオのブローチのよう。アレルギーのある人でも食べられるよう、卵や乳製品を使わずに焼かれたサブレやクッキーは滋味深く、豊かな味わいです。からだにやさしく、見た目に美しく、食べておいしい。愛らしいビオラの焼き菓子を、春の知らせを運ぶ手みやげにして。

画像: (左・右)お花と甜菜糖のアイシングクッキー¥430(アーモンドビターチョコ) (中左)お花とホワイトチョコのサブレ(カモミール)¥350 (中右)甜菜糖のアイシングサブレ¥430

(左・右)お花と甜菜糖のアイシングクッキー¥430(アーモンドビターチョコ)
(中左)お花とホワイトチョコのサブレ(カモミール)¥350
(中右)甜菜糖のアイシングサブレ¥430

画像: オーブンで焼かれても色鮮やかな花びらは、試行錯誤を重ねに重ねて得た秘訣があってこそ

オーブンで焼かれても色鮮やかな花びらは、試行錯誤を重ねに重ねて得た秘訣があってこそ

問い合わせ先
cotito
東京都杉並区西荻北5-26-18
TEL. 03(6753)2395
公式サイト

 皇妃エリザベートの愛したスミレをモチーフにした、「ヘレンド」のバイオレットのシリーズ。スミレの花が描かれた陶磁器のボックスの上部には、スミレ色のリボンが結ばれています。なんとも可憐なボックスは、春のティータイムのテーブルの上なら、シュガーやスパイスの器として。ドレッサーの上なら、一番大切なジュエリーを入れておくために。このボックスに、そっとジュエリーをしのばせて愛する人に贈るのも素敵。小さい箱の中にこれからの夢や希望を詰めて、春から環境が変わる方へのギフトにも。

画像: ヘレンド バイオレット リボンボックス <D約5cm×L8.5cm×H6.5cm>¥37,000

ヘレンド バイオレット リボンボックス <D約5cm×L8.5cm×H6.5cm>¥37,000

画像: ハプスブルクの皇妃エリザベートのハンガリー・オーストリア二重帝国の即位150年を記念して、2018年に登場した新シリーズ。手作業で丁寧に描かれるディテールが美しい

ハプスブルクの皇妃エリザベートのハンガリー・オーストリア二重帝国の即位150年を記念して、2018年に登場した新シリーズ。手作業で丁寧に描かれるディテールが美しい

問い合わせ先
クラブ ヘレンド ジャパン本店
TEL. 03(3475)0877
公式サイト

 コットンの刺繍糸を用いて、繊細なグラデーションで彩られた愛らしい花びら。すべてひとりの手仕事で、針と糸でチクチクこつこつと作られる耳飾りは、つけ心地も軽く、優しいたたずまいです。ビオラを耳元に咲かせたら、いつものニットやシャツが春の顔に。ひと足早く春を身につければ、足どりも軽く外へ出て、晴れやかな気分で一日を過ごせそう。贈るほうも受け取るほうもうれしくなるビオラは、色違いで自分にも。

画像: Viola ピアス(イヤリングもあり)各¥7,000

Viola ピアス(イヤリングもあり)各¥7,000

画像: コットンの刺繍糸を使い、ひとつひとつ手作業で作られる ※ お届けまでにお時間がかかることがあります

コットンの刺繍糸を使い、ひとつひとつ手作業で作られる
※ お届けまでにお時間がかかることがあります

問い合わせ先
info@chez-aya.com
公式サイト

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