座ったり、グリーンや雑貨を飾る台にしたり、あるいはサイドテーブルにしたり、とマルチに活躍してくれるスツールも、個性派を揃えればインテリアも一層華やぐはず。そこで注目のデザイナーズスツールを厳選

BY EMI ARITA

BIG-GAME×カルモクニュースタンダードの「キャストールスツール ウィズバックレスト」

画像: 椅子「キャストールバースツール ウィズバックレストロー」¥70,400/カリモクニュースタンダード COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

椅子「キャストールバースツール ウィズバックレストロー」¥70,400/カリモクニュースタンダード

COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

 シンプルなデザインでどんなインテリアにもマッチするカリモクニュースタンダードの「キャストールスツール」シリーズ。2004年にスイスで設立されたデザインスタジオBIG-GAMEによるデザインで、国産広葉樹のナラ材を使用したフレームは、フットレストの内部をスチールで補強し、丈夫で安定感も抜群。

 こちらの「キャストールバースツール ウィズバックレスト」はその名の通り、人気の「キャストールスツール」に背もたれをつけたタイプで、寄りかかりながらゆったりと過ごすシーンにもおすすめ。滑らかな曲線を描く背もたれにより、後ろ姿が美しいのも特徴だ。高さ76cmの「ハイタイプ」と67cmの「ロータイプ」の2種の高さと3種のカラーから選ぶことができるので、インテリアにあわせて好みの高さと色と選んで。

画像: COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

カリモクニュースタンダード
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ミッドセンチュリーの革命児、エーロ・サーリネンの「チューリップ スツール」

 すっと伸びる1本脚で自立するデザインが特徴の「チューリップ スツール」は、アメリカのミッドセンチュリー期に活躍した建築家エーロ・サーリネンが1957年にデザインした「チューリップ チェア」のスツール版。テーブルの下に置いた際にごちゃついた印象になってしまう4本脚の椅子。なんとかそれを解消したいと、エーロ・サーリネンが研究を重ねて生み出したこの1本脚の椅子は、当時の椅子の概念を覆し、現代に続く世界的な名作として知られている。

 座面は回転式で、ダイニングやキッチンカウンター、ワークデスクなど、さまざまなシーンにもマッチ。また、シートの色も豊富なカラーバリエーションから選ぶことができる。1脚はもちろん、数脚連ねて並べてインテリアを彩るのも楽しい。

画像: 椅子「サーリネン コレクション・チューリップスツール」¥178,200(2023年4月1日より¥210,100)/Knoll(ノル) COURTESY OF KNOLL

椅子「サーリネン コレクション・チューリップスツール」¥178,200(2023年4月1日より¥210,100)/Knoll(ノル)

COURTESY OF KNOLL


ノル ジャパン
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アイコニックな柳宗理の「エレファント スツール」

 まるで象の脚のようなユニークなフォルムが特徴の「エレファント スツール」。戦後日本のデザイン界を牽引したインダストリアルデザイナーの柳宗理が1954年に発表したプラスチックスツールで、今なおデザイン界に多大な影響を与えているプロダクトのひとつ。

 現在販売されている「エレファント スツール」は、誕生から50年の時を経て、2004年にヴィトラがポリプロピレン素材にアップデートし復刻したもの。色はブラックとクリームの2色、屋内だけでなく屋外でも使用できるので、バルコニーやお庭でアウトドアシーンを楽しむ際のお供にもおすすめ。

画像: 椅子「エレファント スツール」¥17,600/ヴィトラ COURTESY OF VITRA

椅子「エレファント スツール」¥17,600/ヴィトラ

COURTESY OF VITRA

ヴィトラ
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マルチユースなフィリップ・スタルクの「プリンス アハ」

 イタリアのデザイン家具メーカー、Kartell(カルテル)で数多くのデザインを手掛けてきたフランスの建築家、フィリップ・スタルク作の「プリンス アハ」。ふたつのコーンを合体させた砂時計のようなフォルムが特徴で、オブジェとしての存在感も抜群。

 さらに蓋を外して収納としても使うことができ、ちょっとした雑貨や小物をしまっておくにも便利な優れもの。カラーは白やグレーのほか、パープル、グリーンの全4色がラインナップ。スツール、サイドテーブル、収納とマルチユースに楽しめる一脚。

画像: 椅子「プリンス アハ」¥17,700/カルテル COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

椅子「プリンス アハ」¥17,700/カルテル

COURTESY OF TOYO KITCHEN STYLE

カルテル
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復刻したての名作、ジャン・プルーヴェの「タブレ メタリーク」

画像: COURTESY OF VITRA

COURTESY OF VITRA

 1936年、建築家ジャン・プルーヴェが、フランスのサン=モーリスにある教育施設のためにデザインした金属製のスツール「タブレ メタリーク」。当時は市場に出回ることはなかったが、誕生から80年以上の時を経た2022年、ヴィトラによって初めて製品化され、ようやく手にすることができるようになったばかりの知る人ぞ知る名作。

 中でも特徴的なのが台座のフォルム。スチール版を板金加工によって湾曲させた個性的なフォルムは、360度どこから眺めても美しく、存在感を放つ。カラーはスチール版の風合いを生かした赤や青などの全4色。シート面がフラットなため、スツールやテーブル、飾り台などさまざまな用途で活躍してくれるはずだ。

画像: 椅子「タブレ メタリーク」各¥96,800/ヴィトラ COURTESY OF VITRA

椅子「タブレ メタリーク」各¥96,800/ヴィトラ

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ヴィトラ
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ペットのように愛でたい、EETALの「スイート スツール」

画像: 椅子「スイートスツール」¥29,800/イータル COURTESY OF EETAL

椅子「スイートスツール」¥29,800/イータル

COURTESY OF EETAL

 今、プロダクトデザイン界に新たな風を吹き込んでいるのが、2022年度グッドデザイン賞を受賞したEETAL (イータル)の「スイートファニチャー」。EETALは、精密板金加工技術によるものづくりを手がけてきた日本べネックスとプロダクトデザイナーの清水久和(S&O DESIGN)がタッグを組み誕生したプロジェクト。精度の高い板金加工の技術力とデザインの力を掛け合わせることで、無機質な鉄を、暮らしに寄り添うプロダクトへと昇華させた。

 そんなEETALの「スイート スツール」は、厚さわずか2mmのスチール板2枚のみで構成され、金属ということを感じさせない優しい曲線とシャープな直線が融合した独特のフォルムが特徴。その姿はまるで動物のようでもあり、なんとも愛らしい。カラーは黒、白、黄色、緑の全4色。コンパクトなサイズ感で住まいのあちこちに飾りたくなる新時代の名作。

画像: COURTESY OF EETAL

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EETAL(イータル)
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