BY EMI ARITA
アイコニックなイームズの「プラスティックシェルアームチェア」
日常品としての実用性と機能性を持ちながら、美しさも追求する。既成概念に捉われない独自の哲学で、ミッドセンチュリーを代表する数々の作品を生み出してきたデザイナー、チャールズ&レイ・イームズ。1948年に誕生した代表作「シェルチェア」も、「デザイン性に優れ、安価で量産できること」を目的として製作されたもの。独特の曲線が描くフォルムが美しい背座一体型のプラスチックチェアのアイコン的存在だ。
2022年には、「イームズシェルチェア」を取り扱うハーマン・ミラー社より、デンマークのデザインハウス・HAYとコラボレーションしたコレクションも新登場。オリジナルデザインを継承しながら、柔らかな色合いのアイアンレッド、ミントグリーン、パウダーピンクといった新たなカラーがラインナップ。さらには環境負荷の少ない再生プラスチックを使用し、マテリアルもアップデートされた。360度、どの角度から眺めても美しい佇まいを愛でるのも楽しい。
ハーマンミラーストア 丸の内
TEL. 03-3201-1820
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体を包む極上の座り心地。アルネ・ヤコブセンの「ドロップ」
シンプルで合理的な北欧デザインを牽引したことで知られるデザイナーのアルネ・ヤコブセン。住宅から家具、インテリア雑貨に至るまで、数々の名品を送り出してきた。「ドロップ」は、アルネ・ヤコブセン自身が最高傑作としているコペンハーゲンのSASロイヤルホテルプロジェクトの一部として、1958年にデザインされた椅子のひとつ。
「ドロップ」は同ホテルのためだけに製造されたものであり一般販売はされなかったが、誕生から50年の時を経て、フリッツ・ハンセン社により2014年に復刻。丸みを帯びた雫のような特徴的なフォルムの背もたれは、体にフィットする抱擁感と動きやすさを兼ね備え座り心地も驚くほどに快適だ。ブラスチック製のシートは軽量でカラーバリエーションも豊富。さらに椅子の脚を粉体塗装仕上げかメタリック仕上げのいずれか、高さも「43cm」と「46cm」の2サイズから選択できる。使うシーン、置く場所をイメージしながら、好みのスタイルでお迎えしよう。
フリッツ・ハンセン トウキョウ
TEL. 03-3400-3107
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もはや芸術品。ハリー・ベルトイアの「ダイヤモンドチェア」
イタリア出身の彫刻家、ハリー・ベルトイアは、世界的なファニチャーブランド・Knoll(ノル)で活躍した家具デザイナーのひとり。特に工業用素材に崇高な美しさを見出し、実用性だけでなく、芸術作品へと昇華させるというあくなき探究心のもと、1952年にはミッドセンチュリーを代表する名作となる「ダイヤモンドチェア」を生み出した。
ハリー・ベルトイアが「空気と鋼の彫刻である」 と表現した「ダイヤモンドチェア」は、強堅なつくりでありながら軽やかでスタイリッシュなモダンデザインが特徴。シートパッド付き、シートパッドなし、フルカバーの3タイプから選択できるほか、フレームの色やシートパッドの張り地を豊富なバリエーションから選ぶことができる。座るだけに留まらない、現代彫刻作品とも称される美しき椅子はアートとして住まいを豊かに彩る。
ノル ジャパン
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究極のスタンダード。アルヴァ・アアルトの「69 チェア」
20世紀を代表する北欧の建築家アルヴァ・アアルトがデザインした家具は、完成された造形美に、シックでモダンなスタイルと、時代が移り変わっても廃れることなく、今なお愛され続ける名品が揃う。中でもシンプルさを極め、アルヴァ・アアルトの家具を取り扱うアルテックでも人気を誇るのがこの「69 チェア」。
1935年に発表された「69 チェア」は、広くて快適な座面としっかりと身体を支えてくれる背もたれ、アルヴァ・アアルトが開発した「L - レッグ」からなる構造で、無駄な要素を削ぎ落としたシンプルな造形美が特徴。代表的なバーチ材の自然の色みを活かしたナチュラルラッカー仕上げのほか、多彩な色と仕上げのバリエーションから選ぶことができ、さまざまなスタイルのインテリアにもマッチ。長く使い続けることで訪れる経年変化も楽しめるスタンダードな一脚。
アルテック
TEL. 0120-610-599
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気品に満ちたフランコ・アルビニの「ルイーザ」
フランコ・アルビニは、イタリアの合理主義をリードし続けた家具デザイナー。1946年にカッシーナによるデザイナーとのコラボレーションプロジェクトに参画し、カッシーナの創業者、チェーザレ・カッシーナとも協働。イタリアンモダンスタイルを象徴する数々の名品を生み出してきた。中でも代表作として知られているのが、1955年に発表し、その類稀なる造形美からイタリアで最も歴史と権威のあるデザイン賞であるコンパッソ・ドーロ賞を受賞した「ルイーザチェア」。
「ルイーザチェア」は、アーム前面部の美しい「組み手継ぎ」や、ジョイントに向かって分厚くなる部分など、フランコ・アルビニならではのディテールの組み合わせをカッシーナ社の高度な木工技術によって実現。手に触れると滑らかで心地いい、美しいシルエットの木のフレームに合わせるシートは、張り地や色、素材ともに豊富なバリエーションから選択することが可能。シンプルかつエレガント。住まいを格上げする気品漂うイタリアンモダンスタイルの傑作だ。
カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
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