天地照応――天空で起こることが地上の生きとし生けるものにも影響を与えるという考え方を礎に、植物のバイブレーション(香り)で調和をはかりチューニングするハーモニー占星術。2020年の予想図と新たな航海のための羅針盤、追い風となるサポート・フレグランスを紹介する

BY MINAKO HAMA, TERUNO TAIRA(Fragrance), PHOTOGRAPHS BY MASANORI AKAO, STYLED BY MIWAKO TANAKA

2020年全体の流れ

 星々が運気の大きな変わり目を告げ、新時代到来の鐘を鳴らす2020年。この流れは2019年12月3日、木星が山羊座に移動するタイミングでスタートします。占星術で幸運や拡大をつかさどる木星が山羊座に滞在する一年間は、山羊座が象徴する「社会生活」にスポットライトがあたるとき。社会の仕組みや基盤、ルールや判断の基準、これからの日本のあり方について活発なディスカッションが繰り広げられる一年となるでしょう。個人生活ではまじめに頑張る人が評価されるので、意識を高くもち、自分を磨いていくことで人生のベースを底上げすることができる年となります。また山羊座が象徴する伝統や古き良きものとつながり、それを自分の中に取り入れていくことで、新しい楽しみや生きがいが見つかるかもしれません。
 一方で、山羊座で星々が重なり合う現象が幾度も起こり、社会のさまざまな課題が浮き彫りになる一年です。特に1月11日、3月22日、金環日食と夏至が重なる6月21日は、仕組みや制度に劇的な変化をもたらす切り替わりの時期。社会全体が揺らぎやすくなり、一人ひとりにも将来に対する見えない不安感が起こりやすいときです。

 2020年の末、12月22日には木星と土星が重なる現象(グレートコンジャンクション)が、水瓶座で起こります。約20年に一度起こるこのグレートコンジャンクションは過去200年間、主に、物質的な経済成長に重きを置く土の星座で起こってきましたが、例外的な1981年以来、約40年ぶりに、風の星座、水瓶座でこの現象が起こります。時代のテーマが大きく切り替わっていく、ターニングポイントの到来を意味します。水瓶座が象徴する“目に見えない”もの、情報やネットワーク、精神性、人と人のつながりが時代の主流となります。キャッシュレス、個人情報問題など、生活の基盤もインビジブルに。さまざまな枠組みがはずされボーダーレス化が進み、既成の概念が刷新され、新しい価値観が打ち立てられていく。2020年は新たな時代に向けて、大きく舵を切る年でもあります。
 多様化する家族形態、教育、ライフスタイルにオープンになり、一人ひとりの個性や居場所を尊重する視点をもつこと。氾濫する情報から、自分にとって本当に価値のあるものを取捨選択する判断力を養うことが重要になっていきます。今までの自分には関係ないと思っていた分野にも関心をもち、自分と共通するものを見いだす。そうすることで他者への共感性を高めていく。世代も国境も超えたグローバルな視点をもち、違いを超えて助け合う精神をもつことが新時代の波に乗っていくカギとなるでしょう。

2020年 各星座別運勢

 占星術の分け方のひとつ、活動宮(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)、不動宮(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)、柔軟宮(双子座・乙女座・射手座・魚座)に準じて、星座別2020年の運勢をみていきます。この3つの宮は行動パターンや行動の性質を象徴するもので、活動宮は“始動する力”、不動宮は“定着させる力”、柔軟宮は“調整する力”に優れています。同じ宮にある星座は、天体からの影響を受けるテンションや、影響への反応の仕方が近しいと考えられています。

活動宮<牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座>

不動宮<牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座>

柔軟宮<双子座・乙女座・射手座・魚座>

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