初監督作は心がじんわりとする良作。名優ジューン・スキップを主演に迎えた『エレノアってグレイト。』が6月12日から公開

BY REIKO KUBO

画像: 毒舌でパワフルかつ深い喪失感を抱いたヒロインを演じるのは、御年96歳の女優ジューン・スキッブ。6 月12日より、新宿バルト9ほかにて公開。 © 2025 ELEANOR INVISIBLE FILM, LLC AND TRISTAR PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED

毒舌でパワフルかつ深い喪失感を抱いたヒロインを演じるのは、御年96歳の女優ジューン・スキッブ。6 月12日より、新宿バルト9ほかにて公開。

© 2025 ELEANOR INVISIBLE FILM, LLC AND TRISTAR PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED

 華やかな美貌と幅広い演技力を併せ持つハリウッド女優スカーレット・ヨハンソン。そんな彼女が、自らのルーツと大好きな祖母、故郷ニューヨークへの愛を刻んだ映画『エレノアってグレイト。』で初監督に挑んだ。主人公エレノアは親友のベッシーと長年ルームシェアして暮らしてきたが、彼女が急逝したため、故郷であるニューヨークの娘と孫の家へ移る。ある日、たまたま紛れ込んだホロコースト・サバイバーの集会で、彼女はベッシーの物語を思わず我がこととして話してしまう。集会を見学していた大学生のニナはエレノアの話に心を打たれ、エレノアは真実を話せないまま、大切な人を失った悲しみを共有するニナと友情を結ぶが……。

 ジューイッシュ・ジョークあふれるウディ・アレン作品さながらに始まる映画は、『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』(2024)のジューン・スキッブ、『28年後...』(2025)のエリン・ケリーマン、『それでも夜は明ける』(2013)のキウェテル・イジョフォーらのアンサンブルによって、生と死、喪失感と再生、記憶と継承、断裂と和解といった人生の断片を浮かび上がらせ、ヨハンソンのオープンな心がハッピーエンドを紡ぎ出す。

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