TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
京都市役所前「二條若狭屋 寺町店」

抹茶、ほうじ茶、みぞれの3つの蜜がかかった「利休」¥1,485
大正6年創業の京菓子司「二條若狭屋」。 “寺町店”には、本店にはない茶房が併設されていて、かき氷が1年を通して楽しむことができる。
抹茶蜜は、2013年、茶房をする際に最初に考えられたもので、完成までに1ヶ月を要したという。最近は、かき氷のシロップに製菓用抹茶を使用する店も増えているが、こちらはなんと「一保堂茶舗」、「柳桜園茶舗」、「丸久小山園」の3つの茶舗の抹茶をブレンド。薄茶用に加え、濃茶用の抹茶も使用しているという贅沢さだ。香り高く、ほろ苦さもしっかり感じ、通常の抹茶氷は、氷が溶けてしまうと甘ったるく感じてしまうが、氷が溶けた後もグリーンティーみたいでおいしい。
ほうじ茶蜜も、数種類をブレンドした大量の茶葉を使い、飲料用のほうじ茶よりもしっかり煮出してあり、蜜にした時も味が濃い。

3色に分かれたかき氷「利休」にはぶぶあられがついてくる
通年出している「利休」は抹茶蜜とほうじ茶蜜を両方味わうことができる。さらに、こしあんや粒あん、栗の甘露煮、白玉など、和菓子店自慢のトッピングを加えるのもオススメだ。

「涼」¥2,200(〜8/31)。9/1〜9/30までは、金魚鉢型はそのままに、赤しそヨーグルトシロップと甘夏シロップを使った「木漏れ日」が登場する
老舗の和菓子店のかき氷と言えば、定番の味のみを提供する店が多いなか、創作かき氷が味わえるのもお楽しみ。秋はイチジク、ぶどう、かぼちゃが登場するなど、旬のフルーツや野菜を使ったかき氷のほか、変わり種も勢揃い。「涼」はかき氷の中に金魚が泳ぐジュレが入っていて、金魚鉢みたい。瀬戸内レモンのシロップを使い、暑い夏もさっぱりいただけ、食べ進めるとレアチーズとグラノーラが出てきて、味変に。これまでには、おだしと薬味を添えた京都とうふのかき氷やそら豆氷など、”おかず系”と言われる氷が期間限定で供されたこともあり、斬新。定番以外に、季節変わりの氷が3〜5種類あり、いつ行っても違う味に出会える。

茶房では上生菓子もいただけ、小ぶりのかき氷とのセットもあり

かき氷は年中楽しめ、茶房の看板メニューに。のれんの脇には”氷”の小のれんが吊られている
「二條若狭屋 寺町店」
住所:京都市中京区寺町通二条下ル榎木町67
営業時間:9:30〜17:30(茶房10:30〜16:30)
水曜休ほか不定休あり
TEL. 075-256-2280
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天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント
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