BY KURUMI FUKUTSU
「NEST INN HAKONE 俵石閣」は、富士箱根伊豆国立公園に指定され、温泉地としても知られる箱根仙石原に、2016年夏にオープンしたカルチャリング・リゾート施設。かつて芸術家や文化人たちが作品づくりや思索のためにこもった隠れ家(=NEST)のように、訪れる人が自己を見つめ直し、自身を洗練させるための拠点――。そんな新しいライフスタルの提案を、アート・ディレクター八木保氏の監修のもと、実現したものだ。ホテル、レストラン、ベーカリーショップ、コミュニティラウンジ、天然温泉、会議スペースからなる「NEST INN HAKONE」と、11棟の戸建コテージ、日本料理、茶寮、スパ施設からなる「俵石閣」で構成される。レセプションはカフェとバーを兼ねており、品質にこだわったコーヒーやソフトドリンク、アルコールなどを楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができる。なお、宿泊滞在者にはコーヒー、ソフトドリンクが無料で提供されるという。
食にもこだわる同リゾート。「NEST INN HAKONE」にある「ウッドサイドレストラン」では、料理長自らが吟味した箱根周辺の食材を用いた洋食が好評だ。朝食は、地元の野菜を好きなだけ食べられるブッフェスタイル。夕食では、薪グリルで調理したコース料理がおすすめ。ベーカリーショップ「バビロンバードベーカリー」では、鎌倉の「PARADISE ALLEY BREAD & CO」とのコラボレーションした天然酵母を使用したパンが、海外からの宿泊者からも大人気だという。もちもちの食感で、食べ応えのあるバゲット、ブリオッシュ、カンパーニュの3種類は夕食でも楽しむことができる。