横浜美術館が2021年3月の休館から約3年を経て、待望のリニューアルオープン。新たなスタートを切った。『第8回横浜トリエンナーレ』も開幕し、注目を集めている
3 月15日、横浜美術館が待望のリニューアルオープン日を迎えた。横浜にはコンサートホールやスポーツ施設などが新たに誕生し、人々とカルチャーの接点が一層増えているが、横浜美術館はその中心的存在だ。ここを会場の一つとして、同日、『第8 回横浜トリエンナーレ』も開幕となった。今回はリウ・ディン(劉⿍)、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)の⼆⼈がアーティスティック・ディレクターを務め、⼆つの柱で構成される。一つは日本初出展32組を含む全94組の作品が集う国際展「野草:いま、ここで生きてる」。もう一つは統一テーマ「野草」を踏まえた展示が市内の各拠点で見られるプログラム「アートもりもり!」だ。中国の小説家・魯迅の詩集から採られた「野草」というテーマからは、生命の力強さや自由な意思を感じ取ることができる。このトリエンナーレで表現されるさまざまな「野草」との出会いや発見。期待を胸に出向いてみたい。