BY JUNKO ASAKA, PHOTOGRAPHS BY SHINSUKE SATO
朝いちばんに顔を洗って。キッチンで料理の合間に。そして一日の終わり、お風呂上りに――。「タオル」は生活になくてはならないアイテムだが、単に生活必需品というだけではない。リフレッシュやリラックスのひととき、その”心地よさ”を高めてくれる大事な相棒ともいえる存在だ。
タオルを作り続けて70年。内野株式会社はタオルの心地よさを追求し、「拭く」にとどまらないファッショナブルなアイテムを展開してきた日本のタオルメーカーの老舗である。タオルの端についた小さなタグに書かれた「UCHINO」のロゴを見たことがある人も多いだろう。その内野から、”未体験の使い心地”を謳う新製品「匠の極み」が発売された。内野の、それも「匠」の「極み」ときては、タオル好きのひとりとして触ってみないわけにはいかない。
何がそれほどに”極み”なのか? まず、タオルの命ともいえるパイル糸。これが通常のタオルの5分の1という極細であることだ。一般に、綿は繊維が細く長いほど強くしなやかな糸を紡げるといわれ、その代表格がカリブ海沿岸で栽培される海島綿や、新疆ウイグル地区の新疆超長綿、インド・デカン高原南部のスビンやアメリカ産のスーピマ、ナイル川沿岸で採れるエジプト綿といった超長綿だ。「匠の極み」は、この貴重な超長綿から紡いだ極細綿糸を用いているため、パイルのひとつひとつが細く長く、そしてしなやか。そのために、適度にしっかりした弾力がありながら、繊細でふわりと柔らかな肌触りを同時に備えている。
この極細綿糸を高密度に織っているため、パイルがすき間なく肌に密着して水分をしっかり吸収してくれる。加えて、切片を水に浮かべると1秒もかからず沈んでしまうほど吸水スピードにも優れているために、”未体験の”さっぱりとした拭き心地が実現するのだ。さらに、高品質な超長綿糸ゆえに、洗濯後の毛羽落ちが従来の10分の1というのもすばらしい。まれに、高価でふわふわのタオルでも、吸水性が不足しているためにベチャベチャして拭き心地が悪いものや、拭き心地はよくても一度洗濯すると全身が毛羽まみれになってしまうものがある。せっかくのふわふわタオルも、これでは意味がない。
もうひとつ、品質にこだわる内野のひとつの指標として、「エコテックス® スタンダード100」がある。ヨーロッパを中心に世界24カ国の試験研究機関で構成されたエコテックス国際共同体が定めた、繊維製品に対する国際的な安全基準である。「匠の極み」は、内野のほかの多くの製品同様、この中でも最も厳しいクラスⅠの認証を取得。いわば、乳児が口に含んでも安心な、高い安全性を誇るタオルなのだ。
しっとり、ふんわり、しっかり、なめらか。人によりタオルに求める手触りはさまざまだろう。とはいえ、「しっかり吸水して」「毛羽落ちせず」「肌触りのいい」タオルは、まさに必要にして最高の条件を満たした”極み”といえるだろう。内野ならではの技術力を結集した「匠の極み」は、毎日の”心地いい”をかなえてくれる、頼れる相棒になりそうだ。
問い合わせ先
内野株式会社
TEL. 03(3661)7501
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