倉敷ガラスのレジェンド、小谷眞三。その作品と、職人としての姿勢に深く魅了された写真家・赤尾昌則。この写真集には、ものづくりの道にひたすら実直に挑む職人同志の熱き想いが満ちている

BY TOMOKO KAWAKAMI, PHOTOGRAPHS BY MASANORI AKAO

「取材で訪れた倉敷で偶然、仕事場に伺ったのが5年半前。作品を見て、人を見て、ああ、この人がこれを作っているんだものなと納得したんです」と話すのは、本誌をはじめ数々の雑誌や広告で活躍する写真家の赤尾昌則。岡山・倉敷市の山間に佇む工房で日々ガラス器の製作に励む小谷眞三に惚れ込んだ赤尾は足繁く工房に通い続け、このほど写真集を上梓した。

画像: 上巻には115点の作品写真が、下巻では小谷氏本人にフォーカスをあてた『倉敷ガラス 小谷眞三』(上・下巻)¥20,000(小学館刊) 購入申込は、kurashikiglass201908@shogakukan.co.jp まで


上巻には115点の作品写真が、下巻では小谷氏本人にフォーカスをあてた『倉敷ガラス 小谷眞三』(上・下巻)¥20,000(小学館刊) 購入申込は、kurashikiglass201908@shogakukan.co.jp まで

 数々の研究を重ねてコップの製造方法を確立し、昭和41年に「倉敷ガラス」を創始した小谷眞三。宙吹きで一点一点作られる器は唯一無二のものであり、国内外からも高い評価を得ている。「先生のグラスは、手に持ってみるとサイズ感や手に収まる感じなど、あらゆる意味でしっくりくるんです。そこには使い手にとって、よりいい器を作りたいという熱意があふれている。素朴で温かく、チャーミングだけど気取りがない。無駄もない」と赤尾は言う。

「先生は偉大な方だけれど、決して威張らないし、驕らない。工夫は無限にあっても、作為的なデザインは施さない。自分は職人であってアーティストではない、より“いい道具”を作るために精進してきたのだと言う。当たり前のことに真摯に取り組み、ひとり研究を繰り返しながら、長年ガラス器作りに打ち込んできた。この努力の天才を、世間の人々に伝えたいと思ったんです」

 写真集を作る過程で、同じ“職人”としての自身の価値観とも向き合うことができたと赤尾は言う。「完成品こそがすべて。ものづくりの価値はそれだけに集約される、という先生の姿勢に共感しました。僕は先生に会えて、とても幸運でした」

赤尾昌則(MASANORI AKAO)
1970年生まれ。2000年 503設立。本誌ほか多くのファッション、インテリア雑誌で活躍。またブランド広告写真も多数手がける日本を代表するファッション フォトグラファー

 

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