ライフスタイルが多様化し、その時々のシーンや気分に合わせて、ささっと動かせるミニマルなソファが注目を集める昨今。そこで一人掛けや横幅150cm以下の2シーターと、おしゃれな見た目と、大きすぎないサイズ感がちょうどいい、デザイナーズソファを厳選紹介

BY EMI ARITA

カッシーナの「SORIANA」

画像: 「SORIANA」(一人掛け)<H72×W97×D106cm> ¥847,000~/カッシーナ COURTESY OF CASSINA IXC.

「SORIANA」(一人掛け)<H72×W97×D106cm> ¥847,000~/カッシーナ

COURTESY OF CASSINA IXC.

 1969年アフラ&トビア・スカルパによってデザインされ、翌年にはコンパッソ・ドーロ賞を受賞したカッシーナのアイコン的ソファ「SORIANA」。「快適さのアイデアそのものが、ソファになる」というスカルパの直感的な構想から誕生した「SORIANA」は、クッションを大きな張り地で包み込み、巨大な金属製の留金で固定することで、曲線的な独特のフォルムを実現。そのアイコニックな見た目に加えて、柔らかすぎず、硬すぎず、という絶妙なバランスで体を支えてくれる快適な座り心地は、一度体験したら虜に。
 ブラック、ブルー、チャイナレッド、グリーン、ホワイトに塗装された留め金と、豊富なファブリック、レザーを組み合わせ、さまざまな色のコンビネーションを選択できるのも嬉しい。自分好みのスタイルで、カラーコーディネートを楽しみたい。

画像: COURTESY OF CASSINA IXC.

COURTESY OF CASSINA IXC.

カッシーナ・イクスシー 青山本店
TEL. 03-5474-9001
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フリッツ・ハンセンの「スワンソファ」

画像: 「スワンソファ」<H79×W144×D74㎝>¥1,405,800〜/フリッツ・ハンセン COURTESY OF FRITZ HANSEN

「スワンソファ」<H79×W144×D74㎝>¥1,405,800〜/フリッツ・ハンセン

COURTESY OF FRITZ HANSEN

 優美なフォルムを描く「スワンソファ」は、アルネ・ヤコブセンが1958年にコペンハーゲンのSAS ロイヤルホテルのスイートルームやラウンジ向けに特別モデルとしてデザインしたもの。「エッグチェア」や「スワンチェア」同様に、曲線のみで構成された立体的なフォルムは、空間を柔らかな印象に仕上げてくれる。
 「スワンソファ」の製造は1974年に一旦終了したものの、2000年にフリッツ・ハンセンより復刻。幅144cmとコンパクトなサイズは現代の住宅にも取り入れやすいのも魅力。張り地は豊富なカラーが揃うファブリックやレザーからセレクト可能。

画像: COURTESY OF FRITZ HANSEN

COURTESY OF FRITZ HANSEN

フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107   
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モルテーニの「CINNAMON」

「CINNAMON」<H69.5×W120×D91㎝>¥1,010,900/モルテーニ

COURTESY OF Molteni&C

 日本を代表するデザイナー深澤直人と、家具、収納やキッチンまで総合提案するイタリアの家具ブランド「モルテーニ」とのコラボレーションにより、2023年に誕生したソファ「CINNAMON」。座る人をすっぽりと包み込みようなU字型のフォルムが特徴で、中央にある球状のシートクッションは、最大限の快適さを追求して設計されている。
 シンプルな構造に見えるが、張り地のステッチを巧みに隠すことでシームレスなデザインを実現するなど、細かなディテールまでこだわり抜いているのも「CINNAMON」の魅力。張り地はジャージー生地2種から選択可能。カラーはアイボリーやオーカーといった温もりあるニュアンスカラーなど全40色からセレクトできる。

画像: COURTESY OF Molteni&C

COURTESY OF Molteni&C

モルテーニ
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ハーマンミラーの「ネルソン マシュマロソファ」

画像: 「ネルソン マシュマロソファ」<H79×W132×D74㎝>¥1,320,000/ハーマンミラー COURTESY OF HERMAN MILLER

「ネルソン マシュマロソファ」<H79×W132×D74㎝>¥1,320,000/ハーマンミラー

COURTESY OF HERMAN MILLER

 ミッドセンチュリーを代表する建築家・デザイナーのジョージ・ネルソンが1956年にデザインした「ネルソン マシュマロソファ」。直径約25cmのクッション18個で背もたれとシートを構成した遊び心溢れるデザインは、今見てもスタイリッシュ。発売当時のハーマンミラーのカタログでは「びっくりするような見た目だが、座り心地は非常に快適」と紹介されていた通り、斬新なデザインとは裏腹に、ゆったりと体を預けてくつろげるのも、長年愛されてきた所以。
 また、クッションは簡単に取り外すことができるため、掃除がしやすいのも魅力。一部のクッションだけが劣化しないように、座面と背もたれのクッションを時々入れ替えるのもおすすめ。実用性も抜群の名作ソファで、ポップアートを飾るように部屋を彩りたい。

画像: COURTESY OF HERMAN MILLER

COURTESY OF HERMAN MILLER

ハーマンミラーストア 丸の内
TEL. 03-3201-1820
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カリモクニュースタンダードの「キャストールソファ」

「キャストールソファ」(1シーター)<H75×W95.5×D88㎝>¥269,500〜/カリモクニュースタンダード

COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

 精巧に組まれた国産ナラ材のフレームに、柔らかくもサポート性のよい高品質のウレタンフォームと天然フェザー(羽根)のクッションを組み合わせた、カリモクニュースタンダードの「キャストールソファ」。デザインを手掛けたのは、今、注目のスイスのデザインスタジオ、BIG-GAME。ル・コルビュジエがデザインした名作「グランコンフォート」から学びを得てデザインされたもので、カリモク家具の優れた木工技術と、椅子張りの優れたノウハウを駆使し、360度どこから見ても美しい佇まいと、快適な座り心地を実現している。
 フレームは、ピュアオークとブラックの2色展開、張り地はナチュラル、ダークグレー、ブラックの3色から選べる革張りか、豊富なカラーが揃う布張りからセレクトできる。

画像: COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

COURTESY OF KARIMOKU NEW STANDARD

カリモクニュースタンダード
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アルテックの「キキ ソファ」

画像: 「キキ ソファ」( 2シーター)<H75×W116×D68㎝>¥411,400/アルテック COURTESY OF ARTEK

「キキ ソファ」( 2シーター)<H75×W116×D68㎝>¥411,400/アルテック

COURTESY OF ARTEK

 20世紀を代表するフィンランドのデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラが1960年にデザインした「キキ ソファ」は、無駄を削ぎ落としたシンプルな構造と洗練されたデザインで、タイムレスな美しさを放つ名作。座面を支えるフレームのスチールチューブは、よく見ると断面が楕円形をしており、シンプルな中に、さりげなくアクセントを添えているのも秀逸だ。
 張り地によって、まるでマネキンのように表情が様変わりするのも「キキ ソファ」の魅力。デンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラの生地「Pilot」など、多彩なファブリックとレザーからセレクトできる。ファッションのように、自分らしいスタイルで「キキ ソファ」を迎えてみてほしい。

画像: COURTESY OF ARTEK

COURTESY OF ARTEK

アルテック
TEL. 0120-610-599
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カール・ハンセン&サンの「CH72」

画像: 「CH72」<H84×W130×D72㎝>¥544,500〜/カール・ハンセン&サン COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

「CH72」<H84×W130×D72㎝>¥544,500〜/カール・ハンセン&サン

COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

 シンプルで機能的な名作椅子を生み出してきた、デンマークデザイン界の巨匠ハンス J. ウェグナー。緩やかで美しい曲線を描くフォルムが印象的なソファ「CH72」は、1952年にコペンハーゲンで開催された「デンマーク家具展」で発表されたもので、“腕のいい家具職人”として、木工や張り加工に精通したウェグナーの卓越した技術が集結した作品。特に高度な技術を要する、木製フレームとファブリックが重なるアーム部分の張り地加工からは、ウェグナーの卓越した家具づくりの技術と深い造詣を感じることができる。
 木製のアームレストと脚は、オーク材とウォルナット材の2種。張り地は、豊富なカラーや質感のバリエーションから選択可能。

画像: COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

COURTESY OF CARL HANSEN & SØN

カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京/大阪   
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メトロクスの「フォームグループ」

画像: 「フォームグループ レフトアームソファ ウィズテーブル」(1シーター)<H74×W150×D73㎝>¥357,500/メトロクス COURTESY OF METROCS

「フォームグループ レフトアームソファ ウィズテーブル」(1シーター)<H74×W150×D73㎝>¥357,500/メトロクス

COURTESY OF METROCS

 ミッドセンチュリー期を代表するイギリスのデザイナー、ロビン・デイの代表作として知られているのが、1960年にデザインしたソファ「ファームグループ」。スチール製のフレームに、シートやテーブルをフレキシブルに組み合わせることができるよう設計されており、ライフスタイルに合わせて、さまざまなスタイルで楽しめるのが魅力。また、当時先進的だったラバー性のウェビングテープで座面を支えることで、柔らかすぎず、硬すぎない、弾むような座り心地も快適だ。
 シートのみをセットし、普通のソファとして楽しむこともできるが、テーブル付きなら、省スペースを有効活用するのにおすすめ。テーブルの天板は、オークとホワイトの2種。シートの張り地は豊富なカラーが揃うファブリックよりセレクトできる。

画像: PHOTOGRAPH BY YOSUKE OWASHI, STYLING BY MASATO KAWAI

PHOTOGRAPH BY YOSUKE OWASHI, STYLING BY MASATO KAWAI

メトロクス
TEL. 03-5777-5866
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