仕事や作業のための椅子としての機能性を持ちながらも、あらゆる空間に溶け込むスタイリッシュなデザインで、ダイニングチェアとも兼用できるワークチェアを厳選紹介。リモートワークのときも、普段の食事も、どちらでも頼れる名品なら、フレキシブルなライフスタイルを叶えてくれるはず

BY EMI ARITA

アルネ・ヤコブセンの「オックスフォード」

「オックスフォード」¥338,800~/フリッツ・ハンセン

COURTESY OF FRITZ HANSEN

「オックスフォード」は、デンマークの巨匠、アルネ・ヤコブセンが1965年にデザインしたワークチェアの名作。ヤコブセンがオックスフォード大学の「セント・キャサリンズ・カレッジ」の設計・内装を手がけた際、教授用の椅子としてデザインしたもので、滑らかな曲線で体を支える成形合板のシェルが特徴。現在はそのシェルに高品質のフォームパディングと、背中と腰を支えるランバーサポートが備わったほか、座面も広くなり、サポート機能がさらに向上。長時間のPC作業など現代のワークシーンにも快適さをもたらしてくれる。

 名作椅子「エッグチェア」などにも通じるベースのデザインや、どこから眺めても美しいシルエットと、ヤコブセンらしさが感じられるエレガントな佇まいは、書斎はもちろん、ダイニングにも溶け込んでくれること間違いなし! シートは回転式で高さ調整も可能。ローバック、ハイバックなど背もたれの高さを選べるほか、アームの有無、キャスターの有無など、バリエーションも豊富に揃う。張り地もレザー、ファブリックなど、インテリアや好みにあわせてセレクト可能。

画像: COURTESY OF FRITZ HANSEN

COURTESY OF FRITZ HANSEN

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チャールズ&レイ・イームズの「イームズ アルミナムグループ サイドチェア」

画像: 「イームズ アルミナムグループ サイドチェア」¥404,800〜/ハーマンミラー COURTESY OF HERMAN MILLER

「イームズ アルミナムグループ サイドチェア」¥404,800〜/ハーマンミラー

COURTESY OF HERMAN MILLER

 低めの背もたれと、どこから眺めても美しい曲線的なラインが魅力の「イームズ アルミナムグループ サイドチェア」は、書斎のデスクチェアやオフィス家具の定番としても親しまれている名作椅子。もともとはアウトドアチェアのコレクションとして、1958年にチャールズ&レイ・イームズ夫妻がデザインしたもので、軽量かつ耐久性のあるアルミフレームを採用しているのが特徴。そのフレームに生地をピンと張る「シッティングポケット」と呼ばれる構造を開発し、ハンモックのようなほどよい弾力と柔軟性を実現。当時主流だった硬いシェルとは異なる快適性と、あらゆる空間に溶け込む洗練されたデザインから、その後、屋内チェアとしてアップデートされた。

 シートは360度回転式。座面のパッドは、ファブリックまたはレザーの張地による層状構造になっており、等間隔に入ったリブがアクセントを添える。アームやキャスターの有無はセレクトができ、張り地はレザー、ファブリックのほか、オプションで通気性の優れたメッシュ材を選ぶことも可能。ワークチェアとして迎えるか、ダイニングチェアとの兼用チェアにするか、ファブリック選びも楽しみたい。

画像: COURTESY OF HERMAN MILLER

COURTESY OF HERMAN MILLER

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エルワン・ブルレックの「ミント」

画像: 「ミント」¥139,700〜/ヴィトラ COURTESY OF VITRA

「ミント」¥139,700〜/ヴィトラ

COURTESY OF VITRA

 疲れにくい椅子、という以上に、「動きを取り入れた椅子を作りたい」という考えのもと作られた「ミント」。ワークチェアに求められる人間工学的な機能性が最大の魅力だ。フランス人デザイナー、エルワン・ブルレックによって、2025年に誕生。ダイニングから書斎、オフィスまでどんな空間にも何む普遍的なデザインで、名前の通り気持ちを常にフレッシュに保ってくれそうだ。
 リモートワークや勉強など、長い時間座っていても疲れ知らずの快適さは、座面と背もたれがそれぞれ独立して前後に動く、特許取得のメカニズムにより実現。一人ひとりの体や動きに椅子が“合わせてくれる”画期的な構造は、「自分に合う椅子が見つからない!」という悩みからも解放してくれるはず。

 背もたれと座面の素材は、木目が美しいオーク材か、豊富なカラーが選べる再生プラスチック製の2種。ベースとフレームは、ブラックやホワイトなど4色からセレクトできる。シートは回転式、レバーによる昇降も可能。キャスターの有無も選択できるほか、オプションでファブリックカバーもつけられるとあり、置く場所にあわせて幅広いコーディネートが楽しめそう!

画像: COURTESY OF VITRA

COURTESY OF VITRA

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コンスタンチン・グルチッチの「ライバル チェア」

画像: 「ライバル チェア」¥154,000/アルテック COURTESY OF ARTEK

「ライバル チェア」¥154,000/アルテック

COURTESY OF ARTEK

 無垢材を直角に曲げる「L-レッグ」など独自の技術を有する<アルテック>の卓越した木工技術と、現代を代表するデザイナー、コンスタンチン・グルチッチの遊び心あふれるデザインにより、2014年に誕生した「ライバル チェア」。大きくカーブした背もたれは、積載合板を滑らかに曲げる<アルテック>の伝統的な技術「ラメラ曲げ木」によって実現。木製家具とは思えない、優美な曲線で、後ろ姿の美しさでも魅了する。

<アルテック>製品では珍しい、回転式チェアであることも特徴のひとつ。座面下のポリプロピレン製のシェルの内部に、アルミ製の回転機能が隠されているため、木製椅子としてのシンプルな美しさを損なうことなく、ワークチェアとしての機能性も確保。書斎からダイニングまで、あらゆるシーンで活躍してくれる。本体はナチュラルラッカー、ホワイトラッカー、ブラックラッカーの3種。座面はレザーやファブリックなど豊富なカラーからセレクト可能。

画像: COURTESY OF ARTEK

COURTESY OF ARTEK

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アルテック
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アクタス×カンディハウス×倉本仁×コクヨの「FOUR チェア」

画像: 「FOUR チェア」¥220,000〜/アクタス COURTESY OF ACTUS

「FOUR チェア」¥220,000〜/アクタス

COURTESY OF ACTUS

 リモートワークはダイニングルームでしているけれど、そこに本格的なワークチェアをおくのは抵抗がある......。コロナ禍での働き方の変化に伴い生まれた、こうしたニーズに寄り添うべく、2022年に誕生したのが、こちらの「FOUR チェア」だ。
 開発を担当したのは、人気インテリアショップの<アクタス>と、北海道旭川を拠点とする木工家具ブランド<カンディハウス>。デザインを手がけたのは、いま、注目のデザイナーとして国内外で活躍する倉本仁。さらに技術監修として<コクヨ>が参加。4者の知見の結集により、木材と金属フレームを合わせた優美なシルエットで、ダイニングにさり気なく溶け込む美しいデザインと、回転・昇降式・ロッキング機能で、長時間座っても疲れにくい、ワークチェアとしての機能性を見事に両立させている。

 背もたれの木材は、4色から選べる北海道のタモ材製。座面の張り地は豊富なカラーが揃うレザー。フレームはシルバーとブラックの2色からセレクト可能。すっきりとした印象にするべく4本脚にしたベースは、キャスターの有無も選べる。

画像: COURTESY OF ACTUS

COURTESY OF ACTUS

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アクタス
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